宝物の風景~はままつの空と物見遊山

「宝物の風景」は浜松健康院のプライベートブログです。何気ないけど心に残った風景を撮影して記録しています。

明神山を乳岩峽から登る!鎖やハシゴで岩を越える過酷なアスレチックコース

愛知県三河の美しさとダイナミックさを合わせもった「乳岩峽(ちいわきょう)」から「明神山(みょうじんさん)」(1016m)へのハイキングコースにチャレンジしてきました。

明神山を乳岩峽から登る!鎖やハシゴで岩を越える過酷なアスレチックコース

明神山は「よじ登る」がふさわしいかも


GPSコース図:右上クリックで拡大

浜松からは「三遠南信自動車道」を使うと非常にアクセスしやすいです。
乳岩峽入口に駐車スペースがありますが、乳岩峽の奥にある「鬼石」はロッククライミングが盛んで、クライマーたちの利用もあって平日でも満車になります。
上のコース図内の画像で、朝の到着時と昼過ぎの帰るときのものがあり、比較するとよくわかると思います。

明神山を乳岩峽から登る!鎖やハシゴで岩を越える過酷なアスレチックコース

スタートしてすぐに美しい渓谷沿いを歩く 画像クリックで別画像

明神山を乳岩峽から登る!鎖やハシゴで岩を越える過酷なアスレチックコース

渓谷の中、座敷岩の上を歩く 楽しい 気持ち良い

登山口を歩き始めていきなり上の画像のような渓谷の中を進みます。
前日まで雨がたくさん降ったので水量が多かったですが、現地ではもっと水がきれいに見えました。
このような場所は他にはなかなかないのではないでしょうか。

明神山を乳岩峽から登る!鎖やハシゴで岩を越える過酷なアスレチックコース

雰囲気のある入仙橋を渡る

明神山を乳岩峽から登る!鎖やハシゴで岩を越える過酷なアスレチックコース

山道はこのように巨石の間を縫っていく

明神山を乳岩峽から登る!鎖やハシゴで岩を越える過酷なアスレチックコース

沢を渡渉する所も 浅いので問題はなし

明神山を乳岩峽から登る!鎖やハシゴで岩を越える過酷なアスレチックコース

「鬼岩」も近い

山道はよく歩かれているので明瞭と言いたいところですが、何度も沢を横切っていると、ルート道なのか沢なのかわからなくなって不安になることもありました。
実際帰り道では不安定な足元を注意しすぎてルートを外し、沢を少し下ってしまいました。
道標は多くあるので、分岐点で迷うことはないでしょう。
私は頂上到達するまで持参した地図を見ることはありませんでした。

明神山を乳岩峽から登る!鎖やハシゴで岩を越える過酷なアスレチックコース

巨大な「鬼岩」に到着 巨大過ぎて写真に収まりません

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間違えても登ろうとは思いません

この「鬼岩」、事前に大きいと記事で見ていましたが、その本物の迫力といったら写真や文章ではとても伝えられません。
空を見上げると巨石が空を覆い隠そうとしているようでした。
画像に写っているのは、ほんのほんのほんの一部に過ぎません。

小さい穴が多く見えますが、そこを手がかりにクライマーは登るようです。
画像は決して登ろうとしてるわけではなく、セルフタイマーであたふたしているだけの自分です。

明神山を乳岩峽から登る!鎖やハシゴで岩を越える過酷なアスレチックコース

急登の「胸突八丁」を登りきった

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いよいよ鎖が出現 岩を越える

上の画像箇所で後ろから人が来たので先に行ってもらいました。
慣れない岩場でモタモタしてると迷惑をかけてしまいます。
見ていると、その人は鎖も使わずにスイスイ登っていくので思わず感嘆の声を出してしまいました。
すると上から「アプローチしましょうか?」と親切に声を掛けてくださいました。
でも、「大丈夫です、ありがとうございます」と言って、鎖にしがみつきながら登りきりました。

明神山を乳岩峽から登る!鎖やハシゴで岩を越える過酷なアスレチックコース

鎖を頼りに、次の岩場に挑む

明神山を乳岩峽から登る!鎖やハシゴで岩を越える過酷なアスレチックコース

次はハシゴ、この上が「馬の背」

このハシゴが私にとって最大の難所でした。
一段一段の横棒が細い!心もたないし、後ろに反り返って倒れてしまうことをイメージしてしまい、恐怖心と戦わなくてはいけません。
上部にはロープもあって、「絶対離すものか」と力入りまくりでした。
こういうときはリュックが重たく感じて邪魔で仕方ありません。

明神山を乳岩峽から登る!鎖やハシゴで岩を越える過酷なアスレチックコース

「馬の背」からの最高の風景 鳳来湖と宇連山(右)

私は高いところが苦手なので、この「馬の背」は足元だけを見て歩きました。
断崖絶壁の上、幅はしっかりあるので大丈夫でしたが、覗き込むなんてことはしない方がいいと思いますよ。

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山頂に到着 赤い柱は展望台のもの

明神山を乳岩峽から登る!鎖やハシゴで岩を越える過酷なアスレチックコース

展望台からの景色

山頂には立派な展望台があり、見事な景観を楽しめます。
当日はちょっと雲が多かったです。

先に行かれた方がすでに食事をしていて、話をすると同じ浜松からの方でした。
この明神山はトレーニングに丁度良いのでよく登るのだそうで、軽快な岩登りにも納得でした。
食事をしない私が先に下山を始めました。

下山は「栃ノ木沢コース」で激しく下ります。
しかし鎖やハシゴなどを使う場所はないので平和?です。
ルートを外しやすいので注意が必要ですが、分岐点にはしっかり道標があり、途中から「乳岩」方面へ切り替えます。
その一般的な山道がなんとも気持ちよく感じました。

地図上で「鬼岩乗越」からルートを外して「しゃくなげコース」に少し入ったのは理由があります。
「ヤッホー」という声が聞こえたので、展望の良いところがあるのかなと思って進んだのです。
若い男性2人組とすれ違うときに尋ねると、気分が高揚して叫んでしまっただけと言い、私も引き返した次第です。

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乳岩周回コース入口 時計周りの一方通行

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またハシゴかよ!疲れたからだにムチうってよじ登ります

明神山を乳岩峽から登る!鎖やハシゴで岩を越える過酷なアスレチックコース

ハシゴと比較して岩の大きさが伝わるでしょうか?通天洞

明神山を乳岩峽から登る!鎖やハシゴで岩を越える過酷なアスレチックコース

まるで岩の要塞の中を登っているよう

「乳岩」の分岐点に着いて周回コースへ登り返すときに一気にペースダウンしてしまいました。
下りだったので自覚はなかったのですが、思った以上に疲れていたようです。
荷物を持たない年配の観光客と思える人が後ろから来ても道を(はしごを?)譲りました。
思うのは、「こっちは明神山登った後なんだよ、重たいリュックも背負ってるんだよ」です。
実際、通天洞(画像参照)の岩の間を抜けるところはリュックが引っかかって大苦戦しました。

明神山を乳岩峽から登る!鎖やハシゴで岩を越える過酷なアスレチックコース

大きな岩陰には仏像が並ぶ

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鍾乳洞の中へ再び階段を上がる 人と比較してください

明神山を乳岩峽から登る!鎖やハシゴで岩を越える過酷なアスレチックコース

鍾乳洞の中からの眺め

この周回コースのウリである「通天門」という大きな門のような岩の下を通過するところは良い写真が撮れませんでしたが、それはやはりすばらしい景観でした。(他サイトでご覧ください)
鍾乳洞への階段の登りは大変でしたが、他の人の目もあり見栄はって一気にいきました。
鍾乳洞の中も仏像が並んでいます。

息を切らしていると、先にいた女性の観光客の方に、「クマ出るんですか?」と聞かれました。
リュックに「クマよけ鈴」をつけている人が多いのを不思議に思ったようです。
「山だからいて不思議ないですよ」と言いましたが(実際近くの鳳来寺山に注意書きあった)、怖がらせてもいけないので、「これだけ人が多く入ってたら大丈夫でしょうね」と伝えました。
実際登山中に動物とは全く出会いませんでした。(もちろん注意は必要です)

しばらくすると鳳来湖から周回してきたトレラン風の男性2人が上がってきて話かけられました。
6時から明神山に登って下山途中だと伝えると驚かれました。
でもそのお二人は乳岩の駐車場から鳳来湖へ走って戻ると言うのですから、その方が私は驚きです。
歩くのは大好きですが、走る気は全くありません。(特に山の中は)

このように平日にも関わらずたくさんの人と会うので、このコースの人気の高さがわかると思います。
このほかにも若いロッククライマー達や夫婦ハイカーなどとたくさんすれ違いました。
これほどの人と会うのは元旦の秋葉山ぐらいではないでしょうか。

総距離は12.4km、所要時間は6時間43分(乳岩周回を除けば6時間弱)、歩数計は20,192でした。
すぐ近くの「宇連山」(929m)同様、変化の富んだ本格的な登山を楽しめます。



今度は違うコースでチャレンジしてみたいとも思いますが、どのコースも鎖やハシゴが待ち構えているらしく、私の場合は勇気を奮い立たせないといけないです。
冒険好きの方には最適な登山コースだと思います。
(※ 2019年6月 三ツ瀬コースで登りました)





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