宝物の風景~はままつの空と物見遊山

「宝物の風景」は浜松健康院のプライベートブログです。何気ないけど心に残った風景を撮影して記録しています。

宝物の風景回顧録・ふるさとの天狗②遠江の山で出会った天狗たち

雨の日が続きます。
先週秋葉山を歩いたとき以来青空が見られていません。
しかも今後もまだ雨の予報が続いています。
これほどの長雨は記憶にないほどです。
私のSNSは悪天候に合わせて滞ってしまうため、過去のまとめ記事「回顧録」にしました。

私たちのふるさとの遠江は、天狗とゆかりのある土地です。
それぞれの山に天狗が住み信仰の対象となってきました。
「〇〇坊大権現」の〇〇坊が天狗の名であり、大権現は神を表しています。

最も有名なのが秋葉山の「三尺坊」で、袋井の可睡斎や浜松舘山寺にも祀られています。
三尺坊については以前取り上げましたので、下記記事をご覧ください。


■ 千葉山「阿修羅坊」

宝物の風景回顧録・ふるさとの天狗②遠江の山で出会った天狗たち


千葉山十本杉の「雷杉」前に阿修羅坊:画像クリックで拡大

天狗の姿が石像として祀られているのは珍しいと思います。
天狗といえばやはり長い鼻ですが、ちゃんと再現されているのがいいですね。


■ 大日山「繁盛坊」

宝物の風景回顧録・ふるさとの天狗②遠江の山で出会った天狗たち

大日山金剛院の裏手階段を登ると「繁盛坊大権現」が祀られている


天狗は火防の神として崇められていますが、「繁盛」という名からいって商売繁盛にご利益があるのでしょうか?

■ 春埜山「太白坊」

宝物の風景回顧録・ふるさとの天狗②遠江の山で出会った天狗たち

大光寺入口に太白坊の文字


■ 光明山「笠鋒坊」

宝物の風景回顧録・ふるさとの天狗②遠江の山で出会った天狗たち

光明寺奥の院から更に上の段にある石像

宝物の風景回顧録・ふるさとの天狗②遠江の山で出会った天狗たち

中央に説明書き:画像クリックで拡大


光明寺は光明山にありましたが、火災により天竜二俣に移転されました。
光明寺というと、日本一大きな木製の大黒様や、戦いの神である「魔利支真天」がよく知られていますが、境内の石柱には「正一位光明笠鋒坊大権現」としっかり明記されています。


■ 観音山「執金坊」

宝物の風景回顧録・ふるさとの天狗②遠江の山で出会った天狗たち

しっぺい太郎の社(観音堂)に「観音山執金坊権現」の文字

宝物の風景回顧録・ふるさとの天狗②遠江の山で出会った天狗たち

説明書き:画像クリックで拡大

「県立少年自然の家」が管理している観音山にも天狗がいます。
説明書きには「山伏」と書かれていますが、山で修業している姿が天狗だったのだと私は考えています。
「しっぺい太郎」の社と共同となっているようです。



■ 富幕山・奥山方広寺「半僧坊」

宝物の風景回顧録・ふるさとの天狗②遠江の山で出会った天狗たち

直虎ブームで超有名になった奥山「半僧坊」

他の山の天狗さんと違って山を登ることなく出会えるし、アクセスもしやすいので、一番身近な天狗さんでありながら、天狗だと知られていないかもしれません。
富幕山の麓の奥山方広寺にも「半僧坊」という天狗が祀られていて、方広寺HPには詳しい解説もあります。



■ おまけ

天狗がこれだけ祀られていながら、その姿は像でもない限りなかなか見られません。
それぞれ特徴ある姿を見てみたいものです。
私のコレクションの神札があるので公開させていただきます。
左から光明山・光明寺「笠鋒坊」、秋葉山・秋葉寺「三尺坊」、春埜山・大光寺「太白坊」の揃い踏みです。

宝物の風景回顧録・ふるさとの天狗②遠江の山で出会った天狗たち

三名山の天狗揃い踏み



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