宝物の風景~はままつの空と物見遊山

「宝物の風景」は浜松健康院のプライベートブログです。何気ないけど心に残った風景を撮影して記録しています。

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

掛川市の倉真(くらみ)は温泉や「百観音」で有名ですが、日本のふるさとを感じさせる風情ある里山の雰囲気がとても好きで気に入っています。
粟ヶ岳へのハイキングコースも整備され、様々なコースで周回できるので人気があります。

昨年の10月末に整備されて間もない時期に歩きましたが、粟ヶ岳山頂から松葉の滝への下山の際、GPSデータが記録されないトラブルがあり心残りでした。
今回は前回と逆回り、松葉の滝から粟ヶ岳山頂へ登り、「冒険の尾根道コース」で倉真へ下山します。

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

「松葉の滝」は不動滝ともいう

GPSコース図:右上クリックで拡大


前回同様、倉真温泉バス停に設けられた駐車場を利用しますが、前回100円だったものが200円となっていました。
ハイキングコースの整備などしていただけるのですから、喜んで協力させてもらいます。

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

早朝の倉真の散策道からスタート

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

「松葉城跡」への案内:画像クリックで説明書き拡大

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

登りきると展望はなく石碑があった

前回は逆方向から来て、この登り口を見逃していたので、是非寄ってみたい所でした。
登り始めると、その急登具合はウォーミングアップには十分過ぎるものでした。
お城は山上に作られるものですが、登ってみると、ぽっこりした小山の上に作ったことがよくわかりました。

「松葉神社」を抜け、県道から「松葉の滝」への大きな案内が立っている分岐点を右に入っていきます。
この奥に駐車場がありますが、そこまでの道は車がぎりぎり1台通れるほどの狭さなので大変だと思います。
倉真温泉から里山の城跡や神社などを見ながら、ゆっくり歩いて向かうのがオススメです。

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

林道から散策道に入り滝を目指す

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

松葉の滝に到着:画像クリックで説明書き拡大

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

滝の天井部から

ショートカットの急登の道で林道へ上がると、滝の天井部に行くことができます。
頑張ってギリギリ(高所恐怖症の自分の中で)まで行って撮影したのが上の画像で、下に小さく祠が見えます。
遠近法でわかりにくいですが、水が溜まっている所は滝つぼではなく、まだ滝の上部でそこから落ちて行きます。

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

粟ヶ岳山頂まで急登が続く

前回下山したときに、ここを登るのは大変だと思ったとおりの急登でしたが、ハイカーズハイとでもいうか、とても楽しく歩いている自分がいました。
コース図の中で、橋から「行き止まり」の案内のある尾根に上がるルートが少しわかりにくいので注意が必要です。

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

「無間の井戸」が開放?されていた

急登を登りきると「阿波々(あわわ)神社」の境内に入ります。
画像の「無間(むげん)の井戸」は、以前は井戸の穴に鉄格子が付けられていたのですがなくなっていました。
見ていると吸い込まれそうな感覚になって怖くなります。
観音堂にあった願いが叶う「無間の鐘」が投げ込まれた井戸で、「遠州七不思議」の一つでもあります。


掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

山頂(532m)に到着

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

山頂の阿波々(あわわ)神社を参拝

SBS等の電波塔の間を抜けて下っていくと食堂・休憩所があったのですが、建替工事のため通行止めになっていました。
神社の参道で表の方へ回ってみましたが、そちらからも入れないようになっています。
しかし、駐車場に仮設のトイレと休憩所(テント)がちゃんと用意されていました。
ちなみに、食堂・休憩所の再開は来春とのことです。

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

水平線まで見渡せる展望が素晴らしい

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

そして粟ヶ岳からの富士山:画像クリックで拡大

粟ヶ岳は3度目ですが、3度目の正直で初めて富士山を見ることができました。
画像では薄いですが、肉眼ではしっかり見えて、その美しさにしばし見とれてしまいました。

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

磐座(いわくら)の中を下山

上の画像の巨大な岩の間に入っていくと「地獄穴」があります。
以前は案内板があったのですがなくなっていて、初めての人にはわかりにくいかもしれません。
「無間の鐘」をついた者が落ちたとされる穴です。

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

地獄穴を覗く

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

旧社殿跡の建物が崩壊 台風の影響か

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

以前崩壊していた観音堂はきれいに片付けられていた

「南平広場」からの草刈場斜面ルートは歩きやすいので思わず駆け下ってしまいました。
林道西山線ルートで「榎辻(えのきつじ)」までは車道歩きで少し退屈です。
エノキの下にあった説明書きもなくなっていました。

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

「高圧鉄塔と新東名からエネルギーを考える」と書いてある

榎辻からは「冒険の尾根道ルート」となり、上の画像の「見晴らしの丘」にまず出ます。
続いて新たに「9号鉄塔展望台」(といっても建物設備はない)ができていたので寄ってみました。

「貝太郎辻」は分岐点で、「宝殿神社ルート」と「長源寺ルート」に分かれていて、前回通らなかった「長源寺ルート」で下山するつもりでした。

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

貝太郎辻 通行止めかと思わせましたが台風による倒木らしい

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

長源寺ルート このまま下山できると思ったが・・・道が消えた

GPSの記録を見てもらうとわかるとおり、途中でルートがなくなり右往左往する羽目になってしまいました。
ハイキングマップに載っているんだから明瞭な筈なのに変だと思い、無理に突破するのはやめて引き返し「宝殿神社ルート」で下山しました。

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

「長源寺」:画像クリックで説明書き

上の画像、寺門の右手が登山口なのですが、そこに道標など案内はなく、進入していくのには少し勇気がいる感じでした。
駐車場に戻るとちょうどこれから歩き出す方がいて、聞いてみたところ明瞭な道はないとのことでした。
「長源寺ルート」は使用しない方が良いと思います。
下山時のルート探しはかなり危険でした。
(※ 2020年2月にルート確認できました。下記記事にて詳細)


この日の総距離は11.3km、所要時間は4時間23分、歩数計は18.237でした。
GPSデータを見て、先週の「獅子ヶ鼻トレッキングコース」のデータとそっくりなのに驚きました。
特徴が全然違うのにおもしろい偶然であり、今回もトータルの登り下りの距離が1,000mを越えました。
最後の厳しいルート探索などがあったからかもしれませんが、十分歩きごたえがあった証です。


掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート

掛川倉真の松葉の滝から粟ヶ岳へ急登の尾根道・念願の富士山展望・消えた長源寺ルート


帰りの駐車場は車が5~6台増えていて、粟ヶ岳ハイキングの人気の高さを感じました。
粟ヶ岳への登山だけでなく、手軽に歩ける「百観音散策コース」もありますし、倉真温泉街の散策だけでも気持ち良く楽しめます。
掛川市街から行きやすく、それでいてしっかり山の中で自然を感じられます。




この記事へのコメント :
初めまして、掛川在中の河村と申します。

長源寺ルートに行ってみました。

地元の方によると長源寺の赤い橋を渡れば行けるとのことでした。

赤い橋はお寺の右奥にありました、橋を渡り子宝観音の後ろを回って山に入ります。
登っていくと何となく分かれ道っぽいところがあり左側の尾根の様な方に進みます。
コース整備はされてなく倒木とかあったり一部険しい所もありますが
尾根沿いにアップダウンしながら進むと20分程で貝太郎辻に出ました。

下りは難しかったです、二回道を間違えました。

参考になるか分かりませんが、一応通れたので報告させていただきました。
Posted by 河村 at 2020年02月02日 20:53
河村様、コメント&詳細な情報ありがとうございます!
下りはやはり難しいんですね。
久しく行けてなかったですが、参考にしてまた近いうちに挑戦したいと思います。
Posted by ゆかみたけしゆかみたけし at 2020年02月02日 22:04
観音堂バイパスルートが通れる様になってました。
Posted by 河村 at 2022年10月02日 16:46
情報ありがとうございます!早速歩きに行きたいと思います!
Posted by ゆかみたけしゆかみたけし at 2022年10月03日 18:18
新ルートかな?
榎辻から林道西山で粟ヶ岳に行く途中に「夫婦滝→」の道案内
林道から下って夫滝、小滝。舗装路に出て女滝。
更に下ってY字路を左に上がって延命地蔵尊、ここから粟ヶ岳に登れました。
Posted by 河村 at 2023年11月19日 17:33
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