浜松の温泉観光地として知られる「舘山寺」。
意外と地元の人でも知られていないのが、温泉街の奥に「舘山寺」というお寺があるということです。

私自身、幼少期からすぐ近くに住んでいながら、舘山寺温泉は観光客が行く所という先入観があり、あまり詳しくなかったものです。
今回のウォーキングコースは、その舘山寺周辺の湖畔の遊歩道を紹介します。
(※ GPS記録したコース図は下記記事をご参照ください)
スタート地点となる駐車場は、下記画像の現在地の印があるところです。

「浜名湖舘山寺美術博物館」の東側にある小さな公園内、道を挟んでホテル「時わすれ開華亭」の北側です。
長時間にならなければ無料で利用できます。


浜名湖の内浦湾が静かに広がり、湖上をローブウェイが走り、大草山頂上の発着場、国民宿舎を見上げる形になります。

湖畔の道路の歩道を「かんざんじロープウェイ」かんざんじ駅乗り場の方へ歩いていきます。

大きな案内板があるので、その手前の細い道を北(右折)に入っていきます。
上に見える歩道橋は、遊園地パルパル内のものです。



「浜名湖周遊自転車道線」の始まりです。
自動車が入れるのは「浜名湖マリーナ」までで、そこから先は進入できないため、安心して歩くことができます。
しばらくは「遊園地パルパル」に隣接する道を縫うように歩いていきます。
そこを抜けると、内浦湾内に突き出た建物が見えます。
平成18年にオープンした「浮見堂」で、全長45mの先端には中国蘇州から贈られた「寒山寺の鐘のレプリカ」が置いてあります。
同じ「かんざんじ」繋がりの交流ということでしょうか。
湖上の上からの風景が楽しめます。



ホテル「九重」を回り込むようにして進むと、舘山寺温泉のメインストリートである「門前通り」に出ます。
「宮本商店」と「そば処 かどや」の間です。

その反対側には「門前通り公共駐車場」があり、9:00~21:00の間、1時間以内、観光に来た人のみが利用できるものです。
時間外は閉鎖されます。
ここには散策マップと遊歩道のコースと各所要時間が案内されています。
ここに車を停めてスタート地点にするのも良いでしょう。

門前通りの先に見える小高い山が舘山寺のある「館山(たてやま)」で、「愛宕(あたご)神社」の鳥居が遠く見えます。



この鳥居の右手に、舘山寺園駐車場のゲートがあります。
最も近い駐車場になりますが、無料なのは30分までです。
お守りを購入すると無料の時間が延長されるようです。
階段の先にあるのが愛宕神社本殿です。
この階段は急で長く見えますが、とても登りやすいものでした。
愛宕神社から右(東)方面に目を移すと、「舘山寺縁結地蔵尊」「舘山寺本堂」がすぐ横にあるのがわかります。
日本の神仏習合の独特の文化を感じます。
それぞれの説明は省略させてもらいますが、「舘山寺」が「曹洞宗」であり、春野町の秋葉山にある「秋葉寺(しゅうようじ)」(神社ではない)と同じ火伏せの神さま「秋葉三尺坊大権現」を鎮守していることが非常に興味深いところです。
「舘山寺」のホームページに詳細がありますので、是非ご覧下さい。
さて、愛宕神社の右手から、陸の小島「舘山(たてやま)」の遊歩道散策コースに入るのですが、地図・案内図を見てわかる通り、その周回散策方法はいろいろ選択できます。
全てゆっくり見て回っても40分程なので、自由に歩き回ってもらいたいです。


私がとったコースです。
① 眼病平癒の功徳があり、目のお大師さん「舘山寺穴大師」

注意書きにもありますが、暗く、天井が低いので、懐中電灯持参で頭上注意で参拝してください。
見る価値アリです!
② 高さ16mの巨大なやさしい顔立ちの「舘山寺聖観音菩薩」


現地の説明では、「若い男女の心中があったその霊の供養と、生きることの尊さ、死を思い止めるため、舘山寺保勝会の人たちが広く浄財を募って、地元の人々の協力で1年余りかけて昭和10年に完成させた」とあります。
下から見上げると圧巻でありながら、本当に美人観音で、横からみてもそのスタイルの良さに見惚れてしまいます。
この周辺には大きな岩が多くあり、その間にも石像が祀られていました。
③ 3つに割れた先と赤い岩の色が、鶏のとさかに似ている「とさか岩」


安全のため、ロープの手すりが設置されていますが、軍手を用意して使用するといいでしょう。
砂利道で非常に滑りやすいので注意してください。
広がる湖がとてもキレイです。
④ 不思議な赤岩で夕日に向かって手を合わせると願いが叶うという「きがん岩」



⑤ 西行法師が舘山寺参拝の折この岩の上で休息し詩歌を詠んだ「西行岩」

遊歩道から木製の階段で水辺に降りて島の東側に回ってから、再び遊歩道を登っていきます。
「西行岩」からしばらく急な坂道が続き、ここは体力勝負です。
⑥ 館山の最高地点「富士見岩」と「展望台」からの眺めは良好


湖畔にかかる橋は「東名高速道路」で、その左手が「浜名湖サービスエリア」です。
巨大な岩場ですので、足元には注意が必要です。
この後も島の南側の遊歩道をジグザグ移動しました。
分岐点が多いですが、どこにも親切な案内板があるので迷うことなく安心です。
とても美しい散策路で、気持ちよく歩くことができます。


⑦ 舘山(たてやま)に開かれた寺であることから舘山の寺という意で名付けられた曹洞宗「舘山寺」
舘山寺についての詳細はHPを参考にしてください。
非常に多くの数・種類のお守りなどが販売されていて、選ぶのにとても時間がかかりました。
芸能人もテレビ番組の取材で多く訪れていて、記事などが紹介されていました。
⑧ 明治より伝わる縁結びのお地蔵さん「舘山寺縁結地蔵尊」

こちらも全国から参拝者(もちろん圧倒的に女性)が訪れているそうです。
これで館山を周回しました。
小さな島なのに、変化に富んでいて見所がたくさん、楽しい散策コースで驚きました。
コースの選択次第では、歩きごたえも十分味わえると思います。
念のため、飲料水は持って周遊すると良いと思います。
帰りは同じ道を戻りますが、ホテル九重の裏に「水神松公園(すいじんのもりこうえん)」に足湯があるので、ここで休憩と暖を取るのも良いと思います。


意外と地元の人でも知られていないのが、温泉街の奥に「舘山寺」というお寺があるということです。
私自身、幼少期からすぐ近くに住んでいながら、舘山寺温泉は観光客が行く所という先入観があり、あまり詳しくなかったものです。
今回のウォーキングコースは、その舘山寺周辺の湖畔の遊歩道を紹介します。
(※ GPS記録したコース図は下記記事をご参照ください)
2017/08/24
スタート地点となる駐車場は、下記画像の現在地の印があるところです。
画像クリックで拡大
「浜名湖舘山寺美術博物館」の東側にある小さな公園内、道を挟んでホテル「時わすれ開華亭」の北側です。
長時間にならなければ無料で利用できます。
公園はまだ紅葉が楽しめました
浜名湖の内浦湾が静かに広がり、湖上をローブウェイが走り、大草山頂上の発着場、国民宿舎を見上げる形になります。
湖畔の道路の歩道を「かんざんじロープウェイ」かんざんじ駅乗り場の方へ歩いていきます。
大きな案内板があるので、その手前の細い道を北(右折)に入っていきます。
上に見える歩道橋は、遊園地パルパル内のものです。
「浜名湖周遊自転車道線」の始まりです。
自動車が入れるのは「浜名湖マリーナ」までで、そこから先は進入できないため、安心して歩くことができます。
しばらくは「遊園地パルパル」に隣接する道を縫うように歩いていきます。
そこを抜けると、内浦湾内に突き出た建物が見えます。
平成18年にオープンした「浮見堂」で、全長45mの先端には中国蘇州から贈られた「寒山寺の鐘のレプリカ」が置いてあります。
同じ「かんざんじ」繋がりの交流ということでしょうか。
湖上の上からの風景が楽しめます。
ホテル「九重」を回り込むようにして進むと、舘山寺温泉のメインストリートである「門前通り」に出ます。
「宮本商店」と「そば処 かどや」の間です。
その反対側には「門前通り公共駐車場」があり、9:00~21:00の間、1時間以内、観光に来た人のみが利用できるものです。
時間外は閉鎖されます。
ここには散策マップと遊歩道のコースと各所要時間が案内されています。
ここに車を停めてスタート地点にするのも良いでしょう。
門前通りの先に見える小高い山が舘山寺のある「館山(たてやま)」で、「愛宕(あたご)神社」の鳥居が遠く見えます。
門前通りを進んで、途中開けた交差点で左に見える赤い「しぶき橋」
右に少し開けた場所が「門前広場」です
「愛宕神社」の鳥居に到着しました
この鳥居の右手に、舘山寺園駐車場のゲートがあります。
最も近い駐車場になりますが、無料なのは30分までです。
お守りを購入すると無料の時間が延長されるようです。
階段の先にあるのが愛宕神社本殿です。
この階段は急で長く見えますが、とても登りやすいものでした。
愛宕神社から右(東)方面に目を移すと、「舘山寺縁結地蔵尊」「舘山寺本堂」がすぐ横にあるのがわかります。
日本の神仏習合の独特の文化を感じます。
それぞれの説明は省略させてもらいますが、「舘山寺」が「曹洞宗」であり、春野町の秋葉山にある「秋葉寺(しゅうようじ)」(神社ではない)と同じ火伏せの神さま「秋葉三尺坊大権現」を鎮守していることが非常に興味深いところです。
「舘山寺」のホームページに詳細がありますので、是非ご覧下さい。
さて、愛宕神社の右手から、陸の小島「舘山(たてやま)」の遊歩道散策コースに入るのですが、地図・案内図を見てわかる通り、その周回散策方法はいろいろ選択できます。
全てゆっくり見て回っても40分程なので、自由に歩き回ってもらいたいです。
画像クリックで拡大
私がとったコースです。
① 眼病平癒の功徳があり、目のお大師さん「舘山寺穴大師」
岩窟の中をしゃがんで進むと石像が安置されています
注意書きにもありますが、暗く、天井が低いので、懐中電灯持参で頭上注意で参拝してください。
見る価値アリです!
② 高さ16mの巨大なやさしい顔立ちの「舘山寺聖観音菩薩」
現地の説明では、「若い男女の心中があったその霊の供養と、生きることの尊さ、死を思い止めるため、舘山寺保勝会の人たちが広く浄財を募って、地元の人々の協力で1年余りかけて昭和10年に完成させた」とあります。
下から見上げると圧巻でありながら、本当に美人観音で、横からみてもそのスタイルの良さに見惚れてしまいます。
この周辺には大きな岩が多くあり、その間にも石像が祀られていました。
③ 3つに割れた先と赤い岩の色が、鶏のとさかに似ている「とさか岩」
遊歩道から厳しい斜面を下っていきます
安全のため、ロープの手すりが設置されていますが、軍手を用意して使用するといいでしょう。
砂利道で非常に滑りやすいので注意してください。
広がる湖がとてもキレイです。
④ 不思議な赤岩で夕日に向かって手を合わせると願いが叶うという「きがん岩」
遊歩道脇には多くの石像が祀られ、紅葉も残っていてキレイでした
⑤ 西行法師が舘山寺参拝の折この岩の上で休息し詩歌を詠んだ「西行岩」
遊歩道から木製の階段で水辺に降りて島の東側に回ってから、再び遊歩道を登っていきます。
「西行岩」からしばらく急な坂道が続き、ここは体力勝負です。
⑥ 館山の最高地点「富士見岩」と「展望台」からの眺めは良好
湖畔にかかる橋は「東名高速道路」で、その左手が「浜名湖サービスエリア」です。
巨大な岩場ですので、足元には注意が必要です。
この後も島の南側の遊歩道をジグザグ移動しました。
分岐点が多いですが、どこにも親切な案内板があるので迷うことなく安心です。
とても美しい散策路で、気持ちよく歩くことができます。
⑦ 舘山(たてやま)に開かれた寺であることから舘山の寺という意で名付けられた曹洞宗「舘山寺」
舘山寺についての詳細はHPを参考にしてください。
非常に多くの数・種類のお守りなどが販売されていて、選ぶのにとても時間がかかりました。
芸能人もテレビ番組の取材で多く訪れていて、記事などが紹介されていました。
⑧ 明治より伝わる縁結びのお地蔵さん「舘山寺縁結地蔵尊」
ものすごい数の絵馬が飾られています
こちらも全国から参拝者(もちろん圧倒的に女性)が訪れているそうです。
これで館山を周回しました。
小さな島なのに、変化に富んでいて見所がたくさん、楽しい散策コースで驚きました。
コースの選択次第では、歩きごたえも十分味わえると思います。
念のため、飲料水は持って周遊すると良いと思います。
帰りは同じ道を戻りますが、ホテル九重の裏に「水神松公園(すいじんのもりこうえん)」に足湯があるので、ここで休憩と暖を取るのも良いと思います。
利用時間は6:30~20:00の天然温泉です
遊覧船が出航していく 全行程2時間強でした
この記事、メチャクチャ頑張りましたね〜!
ありがとうございます。