遠州森町のウォーキングコース「春埜山と大日山コース」を歩いてきました。
春埜山の「大光寺」から森町最高地点の鳥居沢山を通り、大日山の「金剛院」を巡る、健脚向きコースとされています。
(※ 2019年2月に逆周りですがGPSで記録しました 下記記事をご参照ください)
スタート地点は、森町最北部の三倉大河内地区にある「大河内清流やまめの里」です。
県道63号線沿いにあるのですが、そこまで行くのに「アクティ森」「友田家住宅」「大田川ダム・かわせみ湖」を通る県道399号線を走りました。
かわせみ湖の湖畔道路を過ぎると、突然すれ違い困難の狭い山道に突入します。
県道63号線に突き当たるTの字交差点を右折し、さらに山奥に入っていくと「やまめの里」があります。
現在はオフシーズンなのか休業中で門が閉めてあるので、その付近の路肩に車を停めさせてもらいます。
「やまめの里」の道を挟んで反対側に「磐田農高大日山研修センター」があり、そこからショートカットで登山道に入ることも可能らしいのですが、私には入口がわからないので、そのまま県道63号を北上します。
(※建物裏手からまっすぐ斜面を上がると(きつい)しっかりした踏み跡があり左手に行きます)
左カーブを抜けると民家が見えるのですが、画像左側の電柱前に「森町ウォーキングコース」の黄色い案内板があります。
最初気づかずに通過してしまいましたが、そこからいきなりきつい傾斜の山道を登っていきます。
この登山口の反対側が、今日のコースのゴールとなり、画像の案内板が立っています。
森町のコース案内に「木を組んだ簡易橋」があると書かれていますが壊れていました。
登山道は急登が続き、歩いて10分程で十分に身体が温まりました。
画像の案内板が最後で、分岐点やルートがわかりにくい箇所も不安なまま進まなければなりません。
分岐点は2箇所共左の上に登っていく方です。
標高をだいぶ上がってきた所で雪が見え始め、林道と合流しました。
林道の方が展望が開けてて、その景色を楽しめるためにフラフラと出て行ってしまいがちです。
山頂へは、そのまま山道を直進するのですが、画像でもわかるように非常にわかりずらくなっています。
森町のコース案内でも、「分岐点を左に登る」とわざわざ記入されていました。
春埜山の山頂(883m)からの展望はありません。
山頂を過ぎると無線中継塔の横を通って分岐点に出ます。
東海自然歩道に出たので、見慣れた案内板が多くなります。
「春埜山大光寺」「大日山金剛院」方面に向かいます。
しばらく舗装された車道を歩くことになります。
車道を下っていくと右側に鳥居が見えてきました。
これが「大光寺」です。
鳥居をくぐって入っていくと駐車場は雪で真っ白で、その奥にトイレ、左手に展望所、右手に参道があります。
太白坊は、春埜山に住む守護神の天狗と言われているそうです。
秋葉山は三尺坊という天狗でしたね。
また、大光寺は地元の人たちから「お犬様」と呼ばれ親しまれているそうです。
お寺なのに鳥居があるのは神仏習合ですね。
春埜山は秋葉山と対になり、奥の院である山住神社の里宮であったという説もあるそうです。
本堂前には狼の狛犬が控えていて、山住神社との共通性を感じました。
境内には行基菩薩が植えたと伝えられる、樹齢1300年の春埜杉が祀られ、とても見事です。
「新・浜松の自然100選」にも選ばれています。
車道に戻って少し下った後に上り、また下っていきます。
分岐点がいくつかありますが、案内板に従っていけば大丈夫です。
画像の分岐点は、わかりにくいですが、左右のどちらでもなく中央の山の中に入っていきます。
中央には案内板があります。
広めの山道を進むと、東海自然歩道の大きなパネル案内板があり、そこから右手に向かって本格的な山道が始まります。
ここから「鳥居沢山」への急登のがんばりどころになります。
気を抜くと後ろにひっくり返りそうな、すべりやすい急な坂道が続きます。
森町コース案内では、「春埜山奥之院」がルートから外れて示されていますが、ちゃんとルート上にあります。
奥之院前は足場が狭く、崖上になっています。
鳥居沢山は標高931.8m(森町コース案内には941m+αのものもあります)で、最近の私の登山では最も高い記録です。
鳥居沢山は、北峰と南峰があります。
一番上の画像が北峰、次の画像が南峰にある案内板で、その反対側には休憩するための木製テーブルと椅子があります。
この間、雪のある山道を下りながら左(東)方面を見ると、木々の間から富士山が見えました。
鳥居沢山からの下りは、所々で急な箇所があり、いつまでも続く長い距離に感じました。
どんどん下っていくと雪もなくなり、林道と合流して分岐点(島田市と森町の堺)に出ました。
本来はまっすぐ直進なのですが、工事中のため迂回することになり、かなり時間がかかることになりました。
県道63号に出て、「平松峠」まで上がって本コースに戻ります。
ここも島田市と森町の堺で、休憩のための東屋、東海自然歩道のパネル案内板が設置されています。
奥に林道が続いていますが、そちらは行き止まりです。(私は間違えました)
平松峠から森町側に少し下ったところに、「大日山参道」の入口を示す石碑があります。
参道は舗装された狭い車道で、この道をひたすら歩いていくと「金剛院山門(仁王門)」が現れます。
この山門は見事です。
山門を通過すると、右手に駐車場、トイレ、東海自然歩道のパネル案内板があり、さらに進んで右手に「金剛院」があります。
金剛院も大光寺と同じく、行基菩薩作の大日如来を本尊とし開創されたと伝えられています。
この日は工事のための足場が組んでありました。
裏には鐘楼があり、その下あたりの道から富士山が見えましたが、午後のためかはっきり見えませんでした。
その道が未舗装の林道になり、さらに進みながら右手を注意深く見ていくと、「大日山」登山口がありました。
森町コース案内にも「踏み跡薄く、経験者向き」と書いてあるとおり、コースがわかりにくく、しかも急登の九十九折りでグリップも効かず、とても大変な登り始めでした。
平坦で開けた部分に出ても安心せずに、帰りのことを考えて場所を覚えておくことが大事です。
一旦左手にトラバースした形で登り、右手に曲がって稜線を登っていく感じです。
向きを変える地点は、帰りの下りで見逃しやすいと思うので注意が必要だと思いました。
そこからは踏み跡もはっきりして、なだらかになったり急登になったりの繰り返しになり、かなりがんばりどころです。
途中右手に祠がありますが、ここも頂上ではなく、さらに登っていき、ようやく展望のない頂上(881m)につきました。
登り口から頂上まで40分、下りは20分の合計1時間、散々歩いたあとでもあり、かなり厳しい往復でした。
下りは前述のとおり、コースの見極めに十分注意を払いました。
帰りは大日山参道の来た道を戻ります。
平松峠まで行かない手前、左手に「やまめの里」に降りていく山道の案内があります。
森町ウォークの黄色い案内板も出ています。
ここを下りていくと冒頭の「大日山旧参道入口」に出ます。
参道だけあって丁目石がありますが、倒れていたり、道も荒れている印象でした。
県道63号に出て、スタート地点の「やまめの里」に戻り終了です。
全行程約6時間。
森町のコース案内にある所要時間とほぼ変わらないペースで歩けました。
今まで紹介した、しっかり整備されたハイキングコースとは違い、不明瞭だったり急登があったりする難しいコースでした。
春埜山のみ、大日山のみ、と分けて歩くのも良いと思います。
登山に必要なものは万全な準備が必要です。
森町の一番奥、山深い所ですので、車で向かう際も狭い道の走行に注意が必要です。
今回県道や参道を歩いた際は車を見かけることはありませんでしたが・・
今の寒い時期には凍結にも注意を払わなくてはいけません。
十分に注意してお出かけください。
私は、春埜山大光寺がとても気に入りました。
別ルート(東海自然歩道)で登ることもできるようなので、近いうちに挑戦しようと思います。
春埜山の「大光寺」から森町最高地点の鳥居沢山を通り、大日山の「金剛院」を巡る、健脚向きコースとされています。
(※ 2019年2月に逆周りですがGPSで記録しました 下記記事をご参照ください)
2019/02/02
スタート地点は、森町最北部の三倉大河内地区にある「大河内清流やまめの里」です。
県道63号線沿いにあるのですが、そこまで行くのに「アクティ森」「友田家住宅」「大田川ダム・かわせみ湖」を通る県道399号線を走りました。
かわせみ湖の湖畔道路を過ぎると、突然すれ違い困難の狭い山道に突入します。
県道63号線に突き当たるTの字交差点を右折し、さらに山奥に入っていくと「やまめの里」があります。
現在はオフシーズンなのか休業中で門が閉めてあるので、その付近の路肩に車を停めさせてもらいます。
「やまめの里」の道を挟んで反対側に「磐田農高大日山研修センター」があり、そこからショートカットで登山道に入ることも可能らしいのですが、私には入口がわからないので、そのまま県道63号を北上します。
(※建物裏手からまっすぐ斜面を上がると(きつい)しっかりした踏み跡があり左手に行きます)
左カーブを抜けると民家が見えるのですが、画像左側の電柱前に「森町ウォーキングコース」の黄色い案内板があります。
最初気づかずに通過してしまいましたが、そこからいきなりきつい傾斜の山道を登っていきます。
この登山口の反対側が、今日のコースのゴールとなり、画像の案内板が立っています。
森町のコース案内に「木を組んだ簡易橋」があると書かれていますが壊れていました。
登山道は急登が続き、歩いて10分程で十分に身体が温まりました。
画像の案内板が最後で、分岐点やルートがわかりにくい箇所も不安なまま進まなければなりません。
分岐点は2箇所共左の上に登っていく方です。
標高をだいぶ上がってきた所で雪が見え始め、林道と合流しました。
林道の方が展望が開けてて、その景色を楽しめるためにフラフラと出て行ってしまいがちです。
山頂へは、そのまま山道を直進するのですが、画像でもわかるように非常にわかりずらくなっています。
森町のコース案内でも、「分岐点を左に登る」とわざわざ記入されていました。
春埜山の山頂(883m)からの展望はありません。
山頂を過ぎると無線中継塔の横を通って分岐点に出ます。
東海自然歩道に出たので、見慣れた案内板が多くなります。
「春埜山大光寺」「大日山金剛院」方面に向かいます。
しばらく舗装された車道を歩くことになります。
車道を下っていくと右側に鳥居が見えてきました。
これが「大光寺」です。
鳥居をくぐって入っていくと駐車場は雪で真っ白で、その奥にトイレ、左手に展望所、右手に参道があります。
太白坊は、春埜山に住む守護神の天狗と言われているそうです。
秋葉山は三尺坊という天狗でしたね。
また、大光寺は地元の人たちから「お犬様」と呼ばれ親しまれているそうです。
お寺なのに鳥居があるのは神仏習合ですね。
春埜山は秋葉山と対になり、奥の院である山住神社の里宮であったという説もあるそうです。
本堂前には狼の狛犬が控えていて、山住神社との共通性を感じました。
境内には行基菩薩が植えたと伝えられる、樹齢1300年の春埜杉が祀られ、とても見事です。
「新・浜松の自然100選」にも選ばれています。
車道に戻って少し下った後に上り、また下っていきます。
分岐点がいくつかありますが、案内板に従っていけば大丈夫です。
画像の分岐点は、わかりにくいですが、左右のどちらでもなく中央の山の中に入っていきます。
中央には案内板があります。
広めの山道を進むと、東海自然歩道の大きなパネル案内板があり、そこから右手に向かって本格的な山道が始まります。
ここから「鳥居沢山」への急登のがんばりどころになります。
気を抜くと後ろにひっくり返りそうな、すべりやすい急な坂道が続きます。
森町コース案内では、「春埜山奥之院」がルートから外れて示されていますが、ちゃんとルート上にあります。
奥之院前は足場が狭く、崖上になっています。
鳥居沢山は標高931.8m(森町コース案内には941m+αのものもあります)で、最近の私の登山では最も高い記録です。
鳥居沢山は、北峰と南峰があります。
一番上の画像が北峰、次の画像が南峰にある案内板で、その反対側には休憩するための木製テーブルと椅子があります。
この間、雪のある山道を下りながら左(東)方面を見ると、木々の間から富士山が見えました。
鳥居沢山からの下りは、所々で急な箇所があり、いつまでも続く長い距離に感じました。
どんどん下っていくと雪もなくなり、林道と合流して分岐点(島田市と森町の堺)に出ました。
本来はまっすぐ直進なのですが、工事中のため迂回することになり、かなり時間がかかることになりました。
県道63号に出て、「平松峠」まで上がって本コースに戻ります。
ここも島田市と森町の堺で、休憩のための東屋、東海自然歩道のパネル案内板が設置されています。
奥に林道が続いていますが、そちらは行き止まりです。(私は間違えました)
平松峠から森町側に少し下ったところに、「大日山参道」の入口を示す石碑があります。
参道は舗装された狭い車道で、この道をひたすら歩いていくと「金剛院山門(仁王門)」が現れます。
この山門は見事です。
山門を通過すると、右手に駐車場、トイレ、東海自然歩道のパネル案内板があり、さらに進んで右手に「金剛院」があります。
金剛院も大光寺と同じく、行基菩薩作の大日如来を本尊とし開創されたと伝えられています。
この日は工事のための足場が組んでありました。
裏には鐘楼があり、その下あたりの道から富士山が見えましたが、午後のためかはっきり見えませんでした。
その道が未舗装の林道になり、さらに進みながら右手を注意深く見ていくと、「大日山」登山口がありました。
画像クリックで拡大
森町コース案内にも「踏み跡薄く、経験者向き」と書いてあるとおり、コースがわかりにくく、しかも急登の九十九折りでグリップも効かず、とても大変な登り始めでした。
平坦で開けた部分に出ても安心せずに、帰りのことを考えて場所を覚えておくことが大事です。
一旦左手にトラバースした形で登り、右手に曲がって稜線を登っていく感じです。
向きを変える地点は、帰りの下りで見逃しやすいと思うので注意が必要だと思いました。
そこからは踏み跡もはっきりして、なだらかになったり急登になったりの繰り返しになり、かなりがんばりどころです。
途中右手に祠がありますが、ここも頂上ではなく、さらに登っていき、ようやく展望のない頂上(881m)につきました。
登り口から頂上まで40分、下りは20分の合計1時間、散々歩いたあとでもあり、かなり厳しい往復でした。
下りは前述のとおり、コースの見極めに十分注意を払いました。
帰りは大日山参道の来た道を戻ります。
平松峠まで行かない手前、左手に「やまめの里」に降りていく山道の案内があります。
森町ウォークの黄色い案内板も出ています。
ここを下りていくと冒頭の「大日山旧参道入口」に出ます。
参道だけあって丁目石がありますが、倒れていたり、道も荒れている印象でした。
県道63号に出て、スタート地点の「やまめの里」に戻り終了です。
全行程約6時間。
森町のコース案内にある所要時間とほぼ変わらないペースで歩けました。
今まで紹介した、しっかり整備されたハイキングコースとは違い、不明瞭だったり急登があったりする難しいコースでした。
春埜山のみ、大日山のみ、と分けて歩くのも良いと思います。
登山に必要なものは万全な準備が必要です。
森町の一番奥、山深い所ですので、車で向かう際も狭い道の走行に注意が必要です。
今回県道や参道を歩いた際は車を見かけることはありませんでしたが・・
今の寒い時期には凍結にも注意を払わなくてはいけません。
十分に注意してお出かけください。
私は、春埜山大光寺がとても気に入りました。
別ルート(東海自然歩道)で登ることもできるようなので、近いうちに挑戦しようと思います。
春埜山大光寺