秋葉神社西神門前にて
梅雨の走りの曇り空で蒸し暑い中、春野町の「秋葉山裏参道」を歩いてきました。
「秋葉山」(885m)の主な登山道は「表参道」と「裏参道」があり、「秋葉神社下社」から始まる「表参道」がメインになりますが、「秋葉ダム」からの「裏参道」も展望や見所はないものの、常夜灯・町石が多く残されていて、距離も長くて十分歩きごたえがあります。
GPSによるコース図
秋葉ダム東側駐車場が始点・終点になります
全体のイメージやコース・分岐点についてはGPSコース図を参照してもらうとして、裏参道の常夜灯・町石(ちょういし)を順番に全て画像紹介します。
よく調べられて冊子も作られ資料の多い表参道に対して、裏参道をはじめ他の秋葉古道は研究の余地を残しています。
最初の常夜灯から山道がはじまる
「秋葉ダム千本桜」から登山道入口までは、狭いながらも舗装された車道です。
石段を少し上がって右に曲がり小さい橋を渡って、廃屋を通過すると画像の道標と常夜灯があります。
大きな岩の上の頭部分だけの常夜灯
最初の林道との交差地点から少し入った所にあり、続いてすぐに下の画像のものがあります。
常夜灯・町石が折れて土台部分だけが残っています
表参道は、常夜灯と町石がはっきりと分けられて存在していますが、裏参道は常夜灯に町石の数字が刻まれています。
倒れかけて半分埋もれているが「十」の字がわかります
続いてのものも「十」は判読できます
頭部だけの常夜灯
痛々しく欠けた常夜灯 十九町
巨石の前に 二十町
木の裏に隠れるように 二十一町?
林道から登山道に再び入る所に 頭部のみの常夜灯
二十三町
二十六町
二十七町は倒れている
二十八町
二十九町
九十九折の折り返し部にあることが多く、二十番代は比較的多く残っています。
天竜スーパー林道との合流地点にある休憩所には、鳥居か山門らしき跡が残っています。
左右対称の土台から鳥居か山門があったのでは?
スーパー林道からの入口右側草陰に 三十町
スーパー林道への出口右側に 三十四町
「白尾稲荷大明神」を越して、スーパー林道から山に入ると石垣が残っています。
何らかの建物か茶店があったと思われます。
石垣 遺跡
石垣横に 四十丁 明瞭すぎて違和感が
頭部のみ
折れた常夜灯
傾いた 四十一町
スーパー林道から入って右側 四十三町
第一駐車場の片隅に 昭和61年本殿遷座祭記念
第一駐車場の大きな鳥居から長い階段に沿っては、現代の近代的な常夜灯が無数に並びます。
頂上の「幸福の鳥居」と拝殿
予定では、少し下って「秋葉寺(しゅうようじ)」や秋葉山の山上の水源地「機織井(はたおりい)」にも寄ろうと思いましたが、非常に蒸し暑くて汗をたくさんかいてしまい、思った以上に体力の消耗が激しく断念しました。
セルフ撮影をする余裕もありませんでした。
これからの季節は熱中症の危険もあるので、日中のハイキングは無理をせず控えた方が良いです。
私も日程間隔をあけたり、無理のない安全なコースにする予定です。
「秋葉寺歴代住職の墓」は寄りましたので、場所と画像はGPSコース図をご覧下さい。
夏の登山の危険リスクは熱中症だけではありません。
最近はクマに襲われる事件がよく報道されています。
そして、大自然の中、注意しなくてはならないのはクマだけではありません。
マムシです!
知らずに通過して噛まれたら大変なことになります。
しばらくにらめっこの膠着状態になりましたが、やむをえず長い木の枝を使って追い払いました。
その後は、木の根や枝が蛇に見えて仕方なく、より慎重に足を運んだことも体力消耗に繋がりました。
12.7km、5時間18分、歩数計は23980歩でした。
秋葉山は表参道だけではなく、今回の裏参道や、地蔵菩薩の多い久保田古道もあります。
様々なルートで楽しみながら登ってください。