宝物の風景~はままつの空と物見遊山

「宝物の風景」は浜松健康院のプライベートブログです。何気ないけど心に残った風景を撮影して記録しています。

油山寺の大使山の森を歩く!健康は足にあり!観音様が見守る霊場めぐり

袋井市にある「油山寺」は、遠州三山の一つで目の霊山としてよく知られ、多くの人が信仰し訪れています。

油山寺の大使山の森を歩く!健康は足にあり!観音様が見守る霊場めぐり

足腰の神さまがいることでも知られています

油山寺の大使山の森を歩く!健康は足にあり!観音様が見守る霊場めぐり

足腰の守護神(軍善坊大権現)由縁の霊木 天狗杉

今回のウォーキングで油山寺を選んだのは、先週の山歩きで靴が破れ新たなものを新調したため、安全で楽しい山歩きを、足腰の守護神である軍善坊大権現でお参りすることでお願いするためです。
雨ではありますが、登山靴の慣らし歩行も兼ねて履いていきました。

今年はご本尊の薬師瑠璃光如来が御開帳(33年に1回の中開帳)にあたり、4月の一ヶ月間に行われていたときに記事にして紹介させてもらいました。
そのとき、山上の薬師本堂に向かう途中、「大使山自然観察の森」という散策路があることを知り、いつか全部歩いてみたいと思っていました。


今年の夏は雨が多く、天気予報も刻々と変わって予定がたてにくい中、現地に着いてから雨が激しく降り出しました。
小雨になったタイミングで、上だけヤッケを着てウエストバッグのみで歩き始めました。

GPSコース図:右上クリックで拡大

油山寺の大使山の森を歩く!健康は足にあり!観音様が見守る霊場めぐり

境内案内図:画像クリックで拡大

事前に境内案内図を見ていたのですが、実際に歩いてから見るとよくできているなと思います。
実際に私が歩いた記録のGPSコース図と合わせて見てもらうとわかりやすいと思います。

油山寺の大使山の森を歩く!健康は足にあり!観音様が見守る霊場めぐり

山門は掛川城大手二の門が移建され国指定重要文化財

山門の手前右側には、天然記念物の「御霊杉(みたますぎ)」が弘法大使像と並んであります。

山門から入って緑の多い参道には、左右に様々なものが奉祀されています。
左手の階段を登ると茶祖の栄西禅師像」、小さな池にかかる赤い橋の先には「金龍弁財天」、反対側には「出世薬師」、さらに進んで左手には、役目を終えた筆や筆記用具等を収めて供養された「筆塚」があります。
弘法大使書と書かれてあり、書と深く関わりをもっていたことがわかります。

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「健足」 人の健康 足にあり は名言ですね

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「軍善坊大権現」は大天狗で足腰の神さま

大きな足跡をくり抜かれたゲートから入る「健足」は、いわゆる竹踏みでご利益をいただくというものです。
靴を脱いで静かに歩くように書かれています。
雨でできなかったので、是非次回に歩いてみたいです。

反対側の左手に赤い鳥居が連なる階段を上がると「光明稲荷」があります。
さらに登ってみましたが、墓地公園になっていました。

油山寺の大使山の森を歩く!健康は足にあり!観音様が見守る霊場めぐり

山上の薬師本堂への参道入口

次の大きな交差点は、瑠璃の滝・三十塔・薬師本堂方面の左へ進みます。
驥山門(きざんもん)」というお釈迦様の最後のお説教が刻まれた石柱の門の間を通ります。

油山寺の大使山の森を歩く!健康は足にあり!観音様が見守る霊場めぐり

自然豊かな参道です

油山寺の大使山の森を歩く!健康は足にあり!観音様が見守る霊場めぐり

ここから「大使山自然観察の森」へ入ります

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大使山自然観察の森案内図:画像クリックで拡大

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大使の広場:弘法大使像

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野鳥の園の石碑

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みやま台の石塔

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十六番 観音寺 画像クリックで拡大

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十五番 国分寺 画像クリックで拡大

冒頭の境内図には「大使山八十八ヶ所入口」とも書いてありますが、お遍路で有名な四国八十八ヶ所の霊場の番号と寺名の入った観音様が散策道に数多く並んでいます。
帰宅後に調べてわかったことですが、霊場一覧の番号と寺名が一致したときはちょっと感動しました。
四国のお遍路道が、この大使山の森に凝縮されているのです。

弘法大使像の奥には「奥之院」があるのですが、下調べの甘さと、激しい雨と泥道と化した散策道にくじけて行けていません。
これも、また次の機会の宿題としておきます。

※ 2018年6月14日に「奥之院」の場所を確認しました。

油山寺の大使山の森を歩く!健康は足にあり!観音様が見守る霊場めぐり

これが「奥之院跡」だ

弘法大使像の右手、草で道が隠れていますが入っていくと「奥之院跡」があります。
小さい池跡も2つありました。


油山寺の大使山の森を歩く!健康は足にあり!観音様が見守る霊場めぐり

2018年6月14日撮影

案内図には「しだのいおり」がありますが途中で進入禁止になっていて、「大使の広場」からは何とか迂回する形で行けましたが、人が立ち入っている形跡はありませんでした。

「みやま台」からは長い直線の階段を下りると「瑠璃の滝」への近道になりますが、雨で滑ることも考え、散策道で迂回して下りていきました。

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美しい天狗谷 進んだ右手に「観音堂」があります

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先に見える建物が「瑠璃の滝」  左の階段上が「みやま台」

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「みやま台」に上がる階段は大変そう

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「瑠璃の滝」 雨で茶色く濁っています

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静岡県最古の塔「三十塔」は国指定重要文化財で仏舎利を安置

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「薬師本堂」には薬師瑠璃光如来・軍善坊大権現が祀られています

来た道を戻り、御祈祷所・御札所や宝生殿、書院、六角堂などを見ます。

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「礼拝門」の中にあります

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美しい庭園 左に「書院」 正面に「宝生殿」

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書院前には遠州三山で行っている風鈴まつりの風鈴が

帰路は、赤い「瞑想橋」を渡り公園を通って駐車場に出ますが、「多聞天堂(車祈祷所)」、「水子地蔵」「献眼之碑」に続いて「西国三十三観音霊場」の入口があります。

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これまたすごい階段が

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階段上には観音様が散策道に並んでいます

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天徳霊神の碑

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大きな観音像

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薬師如来・大日如来・弥勒如来が並ぶ

階段下までは様子を見る人が多かったのですが、実際に階段を上がったのは自分一人だけでした。
散策道は最後には行き止まりになりましたが、観音様に見守られて歩くのは気持ち良いです。
天徳霊神が浜松市青屋出身ということで不思議な縁を感じたり、大きな観音像、三如来像は見る価値があると思います。

四国と西国の霊場を自然の中を歩いて感じることができるのは素晴らしいです。
目と足腰、健康にご利益のある寺院を、のんびりたっぷり歩いて参拝してみてはいかがでしょうか。
薬師本堂までの往復だけでは勿体ないです。
散策道は一部荒れていますが、そんな激しい急登はなく、少し頑張れば歩けるコースだと思うので、時間に余裕をもってじっくりと回ってもらいたいです。

総距離は3.4km、雨の中を約2時間半かけて回りました。
歩数計は7.286でした。
いつもの山歩きと比べると少ないのですが、内容はとても濃かったです。


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