秘境に静かに佇む「高徳不動」
GPSコース図(時計周り)
久しぶりの鳳来寺山を玖老勢の利修仙人護摩所から厳しい急登と岩越えの尾根で登った続きです。
山頂からは2019年9月以来の「自然観察路」で下りました。
自然観察路は東照宮まで大きく迂回しながら緩やかに下っていくコースで、途中に「天狗岩」や「鷹打場」など、岩場から素晴らしい眺望を楽しめます。
天狗岩から 上から順に西から東へ
アクトタワーが見えたり
富幕山も確認
右から 城山 弓張山 浅間山の県境の稜線
鷹打場まで下りてくると、「ここから先へは立ち入らないでください」という新しい立て札がありました。
以前は勇気を振り絞って岩の先まで行きましたが、入るなと言われれば素直に従うだけです。怖いですから。
2019/02/08
鳳来寺山の鷹打場 右手奥に富幕山
東方の山なみも美しい
東照宮や鳳来寺まで来ると、人がたくさんいたので手を合わせるだけにして通過しました。
パークウェイを使えば自動車で上がって来られる山だし、まだ紅葉も楽しめる時期なので平日でも随分な賑わいでした。
紅葉見ると撮影してしまう
見上げれば紅葉
久しぶりなので「鐘楼」を見たいと思ったのですが、倒木伐採のため立ち入り禁止になっていました。
その下の「胎内くぐり」へ行くと、紅葉が素晴らしいことになっていて、誰もいないのでその空間を独占できました。
鳳来寺山のメインルートでもある1,425段の石段を、今回は下るだけでしたがそれがまた正解に思えました。
上から見下ろす石段に、落ちた紅葉がとてもきれいに見えたのです。
「医王院」の横は特に素晴らしかったので、ゆっくり歩きました。
ここまで鳳来寺山を歩いて、厳しい登山道や素晴らしい眺望、美しい紅葉と石段と、いろいろな顔を持っているのが魅力だなと改めて思いました。
鳳来寺仁王門まで下山
NHK放送の「にっぽん縦断こころ旅」2020春の旅で、旧門谷小学校の横を通る細い道にある「おじいちゃんの橋」として紹介され、火野正平さんに「こころ橋」と命名された橋を見るのも、今回の山行の大きな目的でした。
下の記事内でも書いてあります。
2020/04/20
火野正平さんも気に入っていた校舎
独特な構造できれいな橋でした
立て札がつけられていた
ミーハーなので記念撮影
小川の水路のトンネルも気になりました
「鳳来寺ニの門」から林道で山の中に入っていくと「高徳不動」があるはずなのですが、玖老勢側にはたくさんあった案内がこちら側には全くありませんでした。
林道の入口は見事な紅葉
思ってた以上に長い距離の林道で、徐々に道も細くなり荒れてきたところで、林道から離れる踏み跡があるのに気づき、方角的にもヤマカン的にも間違いないと確信してそちらに進みました。
登山口にかけられた橋は壊れている
案内もなく秘境に入っていく
少し不安も感じながら、この日の蓄積した疲労と戦いながら登っていくと、ようやく高徳不動(こうとくふどう)と出合えました。
不動明王の上から小さな滝
滝の水はほとんど落ちてきてませんが岩下の不動明王が存在感を示し、神聖な場所の空気感を作り出していました。
反対側の利修仙人像といい、この山域は聖域になっていて、巡り歩いて身が清められた気がします。
改めて、鳳来寺山の素晴らしさを感じ、満悦させてもらった山行になりました。