台風一過の後の猛暑日に、春野町の
秋葉山に登ってきました。
通常は、山頂の秋葉神社上社まで表参道か裏参道で登るのですが、あまり知られていない
「久保田古道」を使いました。
※ 2017年10月時点で久保田古道は林道工事のため立入禁止になっています
秋葉山山上の水源地である「機織井(はたおりい)」にて
GPSコース図:右上クリックで拡大
「久保田古道」は、今年3月に下山コースとして歩いたことがあります。
夏の暑い時期に同じコースを周回するのは厳しいと自重し、当時は持っていなかったGPSによりコースを記録したいのと、天狗つながりで春野文化センターにある
「日本一の天狗の面」から出発し、秋葉三尺坊大権現(天狗)出現霊場の「
秋葉寺(しゅうようじ)」までを往復することにしました。
日本一の天狗の面 電柱や小屋と比べると大きさがわかります
春野文化センターは、この春野町出身の宝塚歌劇団の演出家
「白井鐵造」記念館と併設されています。
朝7時になると「すみれの花咲く頃」のメロディーが流れ、春野町に響き渡ります。
秋葉山に登る度に聴いています。
駐車場を出て国道362号線を北上すると、すぐに気田川の
宮川橋を渡りますが、そこにも天狗が飾られています。
他にも3ヶ所あります コース図の中に画像有り
台風の影響で茶色の濁流が流れていました
中央に崩壊している所がありますが、その下の工事現場を通って、その上部に少し見えているガードレールのある道を登っていきます。
国道に
「天竜の森・スーパー林道」方面の案内板の交差点を左に入ります。
K’z ROADの入口でもある
舗装されていますがとても狭い車道で、これまた春野町出身でフェアレディZ生みの親と呼ばれた
片山豊氏の名前から
「K’z ROAD」とも呼ばれています。
この分岐点を右 スーパー林道方面へ上がっていきます
台風の影響でしょうか? 林道久保田線に山崩れ
林道久保田線からの展望 朝の光 宮川橋も見えます
右の未舗装の林道に入ります ゲートがあり車は入れません
※ 2017年10月時点でこのゲートに立入禁止(人も)の表示が付け加えられています。
さらなる山道に入りますが荒れています
3月の記事でも書きましたが、この未舗装の林道はスーパー林道まで続くもので、久保田古道はこの林道に分断されてしまっています。
何度も交差し横切るのですが、案内板があるわけでもなく、土砂や切り木が積み上げられ非常に不明瞭です。
危険と感じた所は迂回する形で林道を大人しく歩きました。
急勾配が一段落して平坦な所に出ると、台風一過の風が天然のエアコンのように心地よく吹き付けました。
目を閉じて手を広げると、そのまま身体が浮き上がって空を飛んでいるようにイメージできました。
ここまでの疲労を忘れさせてくれるひとときでした。
久保田古道の最大の特徴である地蔵観音様が、決まって登山道北側に7体あります。
場所はコース図を参照してください。(色が変えてあります)
もしかしたら、見落としているものもあるかもしれません。
以上3体はまとめて並んでいます
ポツンと離れた所で、帰りに気づいたものです
横の倒木に「歴史の道 秋葉古道」の木札が
「八町の茶店跡」まで来ると、「秋葉古道・塩の道」本道に合流です。
秋葉神社の第2・3駐車場の裏を古道は通り、
「秋葉山本宮秋葉神社上社」に向かいます。
2本の常夜灯も確認できます。
祠の後ろの2本の巨大な杉の木も神木なのでしょう 見事です
秋葉山の歴史ある水源地
「機織井(はたおりい)」は、谷底に降りていくような急な下りなので注意が必要です。
今回新たに踏み跡を発見して、歩きやすいコースがあることがわかりました。
2本の木の間に降り口があるので探してください
秋葉神社のゲートのある所より左側、太い2本の木の間のススキが茂っている所です。
車祓所から見る西の神門も素敵です
暑い日は取水舎の水もより有り難く感じます
幸福の鳥居と彼方の天竜川
秋葉神社神門には神々しい光が
自分の体調と相談して、今日なら秋葉寺まで行ける(往復約30分)と判断して、
「五の鳥居跡」「石碑」と山を下っていきます。
秋葉寺は天狗神の秋葉三尺坊大権現出現霊場で、天狗関連の道程がつながりました。
秋葉寺山門
秋葉寺山門から本堂
偶然お会いしたご住職と少しお話することができました。
表参道の整備の苦労話や、登山者が熱中症になってレスキューと救急隊が入った話など聞きました。
表参道が季節や天候関係なく歩きやすいのは、秋葉寺ご住職の行き届いた手入れがあってこそです。
お会いになった際は是非お礼を言ってもらいたいです。
また、夏の登山は熱中症の危険と隣り合わせです。
水分補給の準備は当然ですが、自分の体力も十分考えて入山してください。
自分も700メートル地点の秋葉寺から800メートル超の神社までの登り直しは頑張りました。
久保田古道の下りも、無理に山道に入らず林道メインで歩きました。
下りで間違いやすいポイント(特にはじめての場合)があります。
「八町の茶店跡」から少し下って林道と交差する所です。
林道を横切って、山道が続いているのがわかりにくいです。
コース図内の画像を参照に(色も変えておきました)、よく覚えておいてください。
車道まで戻ると日本一の天狗の面が 自分の車も見えます
朝と違う空の色 夏らしい空 雲
午前中の心地よい風は全くなくなり、ただ灼熱の中の下山になりました。
秋葉神社の自販機で追加の水分を購入し、下山したときは全て飲み干していました。
麓の町まで降りてきて、工事現場の人、洗濯を干している人、ノーマークで歩いている猫?までもが気持ちよく挨拶していただき、やさしさを感じ、疲れも癒されました。
そういえば、朝の歩き始めにまたまた犬の散歩の方に会い「早いですね」と挨拶されました。
時間帯からいって当然なのですが、よく犬と会うのです。
今回でシューズの横が破れて、リュックの1部も穴があいてしまい、どちらも1年もちませんでした。
毎週のように使ってきたので無理もありません。
自分のよき相棒たちに、ただただ感謝です。
いっしょによく頑張りました。
距離は18.6km、約7時間、歩数計は31.589でした。
毎時2.7kmはいいペースだったと思います。
この日は帰宅後ものどが渇きっぱなしで、ずっと水分補給してました。