竜ヶ石山を周回するハイキングコース!竜ヶ岩洞だけでない魅力満載の低山

ゆかみたけし

2017年02月17日 10:09

引佐町にある鍾乳洞「竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)」は何回か訪れたことはありましたが、洞窟の上の山「竜ヶ石山(りゅうがしやま)」にハイキングコースが整備され、頂上の展望台から見事な景色を楽しめることを知り、はじめて歩いてみることにしました。



鍾乳洞も山も同じ「りゅうがし」と読みますが、鍾乳洞の方は「岩」を使って竜ヶ岩、山の方は「石」で竜ヶ石と書きます。
標高は359.1mとあまり高くないので、短時間でお手軽に歩きたいという時に適していると思います。


※ GPSコース図は下記記事を参照にしてください
2018/06/29




竜ヶ岩洞に向かって坂道を登ると、突き当たって左右に駐車場がありますが、Tの字分岐近辺も駐車スペースがあります。
「竜ヶ石山ハイキングコース」の案内板の前に車を停め、そこからスタートしました。

ハイキングコースは、竜ヶ岩洞HPにありますので参照してください。


右手(南)に伸びる坂道に しばらくは舗装された車道

登山口まで車で行くことも可能ですが、竜ヶ岩洞駐車場に車を停めて、歩いて行くのが気持ちが良いのでオススメです。


林道「田端線」、別名「あじさい林道」の起点


見晴らしが良い 「富幕山(とんまくやま)」が見える


竜ヶ石山で最も美しい桜「貞雄桜(さだおざくら)」

開花する頃にまた訪れたくなります。
緑色のベンチ、案内板がこれから先も随所に設置されていて親切です。



広い路肩のある所に出ました

ここに登山口があります。
車で来た場合はここに停めることになります。
駐車場から30分で歩いてきました。



ぐるっとヘアピンカーブを回り込むように登山道に入る


登山道に入ってすぐに分岐点があります

道標が緑色なので見えにくいですが、ちゃんと写っていますよ。
直進すると「カルスト地形」「竜ヶ石山山頂」、左折すると「バイオトイレ」「竜ヶ石山山頂」です。
どちらからでも山頂に行けるわけです。
今回は全て右周りで行くので直進し、カルスト地形を目指します。


緩やかなアップダウンの歩きやすい、気持ちの良い山道を進みます




突然、木々の間に巨石がたくさん現れました

「新・浜松の自然100選 竜ヶ石山のカレンフェルト」です。
黄色の案内板には、「鬼のせんたく岩:条満カレン(容食条満):雨水によって溶かされてできた満状の筋をカレンという」と書かれています。


木と岩のコントラストが何とも不思議な空間を作り出しています


分岐点があり「三合山(山びこの丘)」に寄っていく


しばらく緩やかな稜線を下っていき、山びこの丘まで登りとなります

富士山展望の案内がありましたが、木々が邪魔で見られません。
西側の見晴らしは良かったです。



ピストン行程で同じ道の稜線を登り直して、カレンフェルト地帯の分岐まで戻り、岩の間をぬってきつくなった傾斜を登っていきます。
とりわけ大きな岩がありました。



きつい登りで息も速くなり、いい感じになってきたぞと思ったら視界が開けて、頂上についてしまいました。
低山なので仕方ありませんが、物足りない感じは否めません。
工事現場の足場のように見えるものが展望台です。


駐車場から1時間で山頂です

パラグライダー離陸場にもなっているので開けています。
奥浜名湖の尉ヶ峰にもありましたね。

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富士山が見えるとのことで、展望台に登ってみることにしました。
これがなかなかのスリルで、不安定な足場に恐怖を感じながら上まで行きました。


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左に風力発電の風車、右に三岳山(みたけやま)

足元が不安定(自分の感覚では)で、落ち着かないためとても撮影どころではなく、早々に足場を降りました。
この展望台はちょっと・・・
富士山を見るために頑張りました。


ベンチの横にある「初生の鐘(はつおいのかね)」の説明




山頂から「バイオトイレ」方面に少しだけ下ったところに祠が祀られています。
ここにも火防の秋葉大神があり嬉しくなりました。



トイレに行きたくなり「バイオトイレ」まで下る

扉を開けると、便器が4~5段上がった所にあり、これまた落ち着きません。
また、電灯がないため暗いのも問題です。
私は常に懐中電灯を持参していて、意外な所で役立ちました。



バイオトイレから少し下った「見晴らし岩」からの展望



このまま登山口まで降りることもできますし、トイレ裏から林道で下るルートもあります。
私はこのまま降りてしまうのはつまらないので、再び山頂に登り直しました。


山頂から「竜の爪岩」「尾根ルート・奥山・尾沢」方面に下ります



「竜の爪岩」という巨石

私は宇宙船が不時着してる形をイメージしました。
なかなか見事な造形美の大きな岩です。


急坂を下りきると、トイレにつながる林道と合流する分岐点

「伊平地区・清水の里」方面の山道は踏み跡が薄いようです。
今日はおとなしく「あじさい林道」へ下っていきます。


あじさい林道との合流地点です

右折して「背山(うしろやま)地区」方面に向かいます。
背山は山の名前ではなく、地域の名前です。
「門前ルート」とも書かれていました。

林道から、再び「伊平西峠越え入口・尾根ルート入口」の案内板があり、非常にそそられましたが我慢して林道を進みました。



林道から少し上がったところ1950年代の「炭焼釜跡」


再び大きな岩が現れました

私のデジカメの撮影順からいうと、これが「立岩」だと思うのですが、竜ヶ岩洞HP内のハイキングルート図は、この「立岩」と「炭焼釜跡」の位置が逆になっているようです。


分岐点に出ました

ハイキングルートは右方面に進むのですが、今日は左に進んで竜ヶ岩洞に戻ります。


急坂を下ると民家の見える所に出てきました

林道が民家の敷地内を通過しています。
気が引けますが失礼して通らせてもらいました。
優秀な番犬がいますので、少し騒がしくなります。


正面にアクトタワーを見ながら舗装路を下ります


右からの道と合流します


下ってる途中で左の開けた方を見たら自分の車が見えました


竜ヶ岩洞の出入り口前の広場が見えます



竜ヶ岩洞まで戻ったら、「岩石園」の上にある「夢現(むげん)の岩穴」に是非お寄りください。
急な階段を登りきった所にあります。



家内安全・合格祈願の隠れた穴場だそうです

山頂からの帰りに、ピストンで同じ道を戻る人が多いようですが、私のように周回するコースも、多くの見所を余すことなく見られるのでオススメです。
いろいろ寄り道などしましたが、約2時間半の行程で、歩数計は12137歩でした。

2018/06/29


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