麓橋古道を歩いて光明山遺跡へ① 町石探しでカモシカとご対面?方神塚まで

ゆかみたけし

2017年03月16日 21:35

山など自然の中を歩くことは、いろいろなことが起きたり、いろいろなものを見つけたり、おもしろいものです。
運動として健康のためにもなり、精神的にも自然に癒されたり、自分の鍛錬にもなったり、その効果ははかり知れないと思います。

寒さも少しやわらいできて、身体も動かしやすくなってきてます。
当日私は汗だらけ(冷や汗含む)で、一足早く春を感じてしまいました。



今回紹介するコースは、浜松市天竜区山東の麓地区から、「麓橋古道」を歩いて「光明山遺跡」「光明山山頂広場」を周回します。
光明山は、2月に「横川古道」・「横川お目たで池古道」で周回しています。


光明山展望台:画像クリックで拡大

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今回も「よみがえれ秋葉古道」サイト内の秋葉古道マップの中の「光明山登山地図」を参考資料として、そのコース地図に沿って案内します。

※ 麓橋古道のGPS記録は下記記事をご参照ください。

2018/11/16

当日は、道迷い、藪漕ぎで転倒、地図上の町石や鳥居跡などを探すのに行ったり来たりを繰り返しました。
そんな行程をそのまま文章にするとわかりにくくなってしまうので、自分なりにまとめてさせてもらいます。


国道362号線から、上地図の箇所から細い林道に入ります。
「光明山遺跡」への案内看板もあるので、ストリートビューで確認してみてください。
小さな橋を渡った右手が登山口です。


「麓橋古道」入口


登山口から少し入った所にある祠

祠から向きを変えて始まる登山道は、いきなりの急登で九十九折、しかも足場が悪く歩きにくいです。


町石2丁


町石の台座のみ


折れた町石6丁


足場の悪い急勾配が多くあります


林道交差手前の209mの三角点


林道に出たら左に行きます


林道からの展望・左側にアクトタワー


すぐある階段から再び山道に入ります

尾根に乗った後は歩きやすい山道になります。
林道との交差地点付近は、しばらく振り返ると見晴らしが良いのが続きます。

時折道が左右に分かれますが、どちらに行っても先で合流します。
いわゆる「はりきりコース」と「らくらくコース」で、自分の体力、カン、気分で選べば良いと思います。
私は行き帰りで別のルートをとるようにしました。


見晴らしの良い尾根上から



突然右手から大きな黒い影が横切り驚きました!
クマ!?と思って身構えましたが、立ち止まったその動物はカモシカでした。

この手前に糞があったので、いるなとは思ってたのですが。
自分も動かなかったせいか、カモシカもしばらくこちらをずっと見たまま動きませんでした。

これは撮影しなければと思いシャッターを切ったのですが、残念ながらピンぼけです。
もっと落ち着いて、シャッターを繰り返して押せば良かったと悔いが残ります。
しばらくしてカモシカは左手の急な谷を下りていきました。


コース地図にはない町石の台座・新発見?


気持ちの良い山道です


町石35丁


鳥居跡左側


鳥居跡右側

登り傾斜がきつくなった所で35丁の町石があり、巨大な岩を通り越した所に鳥居跡があります。
町石は目立ってわかりやすいですが、鳥居跡は意識しないと気づきにくいかもしれません。
私は登りで気づかず、下りでも通り過ぎ、戻ってようやく見つけました。


舗装された車道に出ます


すぐに右手から山道に再び入れます(道標有)

「よみがえれ秋葉古道」のコース地図では、この入口から45丁・47丁・50丁の町石へと続き駐車場に出るようになっています。
しかし、それは間違いで、途中水場があり、町石・駐車場は現れず、光明山遺跡の「休憩舎」手前に出ます。

水場


光明山遺跡手前のここに出ます


出た所を振り返って この先が駐車場

※「よみがえれ秋葉古道」サイト内「光明山登山地図」ページにリンクされている「広谷良韶のページ」内の「東海道山すじ紀行」の中、「犬居(坂下)・光明山・二俣」前半の中に、正しいルート地図があり、より詳しく紹介されていました。
この町石のない道は「下道」として示されています。

町石や方神塚、延命水など、見なくても良い人はそのまま光明山遺跡へ進んでください。
町石、方神塚、延命水など見て回りたい人は、舗装路をしばらく進みます。
町石45丁のある山道入口はわかりにくいので、車道(光明林道)の形状で確認してください。


45丁町石のある山道入口です:左手に町石があるのですが・・


これが町石45丁


しばらく進んだ所に町石47丁


町石50丁



50丁まで来ると車道と再び合流し、その地点が駐車場になっています。
50丁の町石の右手には「方神塚」の案内板があり、その中央が入口なのですが、切り枝が積まれて侵入を拒んでいるようです。
あまり人は立ち入ってないようで、荒れ放題の道を上がって行きます。


方神塚


画像クリックで拡大:説明板・比較的最近設置されているのですが・・・

「方神塚」から登ってきた方向とは別に薄い踏み跡がありますが、荒れた雑草の多い道を通って車道に出るだけです。
来た道で駐車場へ戻ってください。

自分で思った以上に記事が長くなりそうです。
ここまでを前編とし、駐車場からの続きは後編となります。

麓橋古道を取り扱った記事は、私の知る限り他にありません。
自分で言うのもなんですが、これは貴重だと思います。

この先の「歴代住職の墓」も人が入った形跡が少なかったです。
「光明山遺跡」から「光明山山頂広場」を周回するコースも珍しいチョイスだと思います。
後編も是非ご覧下さい。

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