天竜光明山は、山岳修験の遠州三山の一つとして栄えた「光明寺」伽藍や、戦国時代の城跡の
「光明山遺跡」として、浜松市の歴史を感じさせる貴重なスポットです。
「横川古道」「横川お目たで池古道」「只木古道」「麓橋古道」「佐久古道」と多くの登山ルートがありますが、市街地から近い割に深く険しい山というイメージが私にはあります。
光明山には今年の1月以来久々になります。
光明山遺跡の石垣の間を登る
GPSコース図:右上クリックで拡大
麓橋(ふもとはし)古道には2017年の3月に歩いているのですが、そのときはまだGPSがありませんでした。
あまり使われていないルートですが、わずかながらも町石が残っていたり、深い自然の中を縫っていく感じの経路に魅力を感じていました。
今回はしっかりとGPSで記録することが主目的です。
麓橋古道の入口
画像は下山してからのもので、出発時はまだ暗くて撮影に不向きな環境でした。
右手に祠があるところで、真っ直ぐ登るとの左に鋭角的に曲がる分岐があります。
光明山へは左への急登を行きますが、直進の方もやはり急登で(こちらの方がしっかりしてる)、行ってみるとそこにも祠が祀られていました。(地図内画像参照)
このような道を登っていく
以前も感じたのですが、歩かれていないために土が固められず砂利状で、大きな石や木片、落枝等散乱していて歩きにくいです。
ルートは明瞭とはいえませんが見失うということはないと思います。
夜明けの浜松市展望
林道との交差地点からは展望が良く、階段で再び山道に入ると道の状態も硬くなって安定してきます。
その理由は下山時にわかりました。
この倒木を乗り越えるのは大変でした
光明山遺跡に到着 秋を感じさせる
山なみの展望
新・浜松の自然100選の展望を楽しむ
ここに「光明寺」があった
光明山山頂へはさらに北方へ進みます。
以前は遊歩道などが整備されていたようですが、メインの道以外は歩ける状態にはありません。
「方神塚」や「歴代住職の墓」への進入も今回はやめました。
山頂三角点(539.7m)展望はなし
「鏡岩(家康隠れ岩)」を下から見上げる
「奥の院跡」現在は二俣光明寺へ移築
今回は同じルートを引き返しました。
台風の影響もあり、以前よりも山道の荒れ方がひどくなっていると感じました。
下山の麓橋古道 一部は心地よいのだが・・・
遥か下方に並行する道路が見える
登りよりも下山時の方がルートが良く見え、やわらかい土壌のためかスムーズに歩けたように思います。
ただし落枝が多く足に絡まってくるのでつまづき・転倒に注意です。
誰にも会わない、もの好きなのは自分だけかなと思いながら歩いていたら、いきなり20名以上の団体が登ってきてすれ違いました。
下山の私が道からはずれて待ちましたが、全員が元気に挨拶していってくれました。
この周辺は天林遠州林コースにもなっていて、高校生が学習のため引率されて入ってくるのです。
林道に出たときにマイクロバスが停まっていました。
山道の状態がよく歩かれていて硬くなったのはこのためですね。
当日の
総距離は11km、所要時間は約4時間、歩数計は17,751で、トータルの登りが840m、下りが821mでした。
光明山遺跡からの展望:画像クリックで拡大
光明山・光明山遺跡へは、道の駅「いっぷく処横川」を起点に、「横川古道」「横川お目たで池古道」で周回するのが最も一般的で多く歩かれています。
ルートもしっかりしていてわかりやすいのに対して、他ルートの荒れ具合はちょっと心配なのと寂しさを感じます。
私自身、まだ「稚児の滝」からの「佐久古道」を歩いていないので、以前よりいつかはと思っているのですが、躊躇してしまっているのも事実です。(
2018・12・20に歩きました)
下調べをしっかりして、安全に山行できる準備が大切だと思います。
自動車で登ることができる車道も通行量は少ないようで、私は今まで車の姿を見たことはありません。
10台ほど利用できる駐車場もありながらこれも残念です。
発想の転換で、山上の駐車場から下山してから登り直したり周回するというのもやってみようかと考えています。