麓橋古道を歩いて光明山遺跡へ② 家康隠れ岩・奥の院など聖域多き山頂を周回

ゆかみたけし

2017年03月17日 15:38

浜松市天竜区の光明山は「光明山遺跡」をはじめ多くの古道が残っていて、それぞれ歴史を感じるハイキングが楽しめます。

※ 麓橋古道のGPS記録は下記記事をご参照ください。

2018/11/16




前編では、光明山の「方神塚」を見たところまでいきました。
光明山駐車場に戻ったところから後編の始まりです。


駐車場を横切ります:表示は光明山遺跡旧参道五十町


駐車場から北に少し下った所にある「延命水」


駐車場から光明山遺跡入口


画像クリックで拡大:光明寺遺跡説明と以前の配置絵図


コース地図上の休憩舎:光明山遺跡保存会

上記の小屋(休憩舎)の裏に回ると、荒れていますが奥に入る道があります。
少し登って、平らになった所が「歴代住職の墓」です。
秋葉山の「秋葉寺歴代住職の墓」を思わせますが、数はこちらが圧倒的に多かったです。


荒れているので、十分注意して侵入してください




聖域です



休憩舎からは、直接遺跡へ上がる急坂の道と、右に迂回して階段下に出る道があります。

※ 方神塚・延命水・歴代住職の墓の位置は下記記事(GPS記録)をご参照ください。

2017/12/21



急坂を上がると、石垣の左手の所に出ます


変わった形の常夜灯


本殿のあった場所には祠があり観音様が祀られています

展望台からの景色は素晴らしいです。
光明山遺跡から階段を下りて、東の石垣の横を通って、光明山山頂・奥の院・鏡岩(家康隠れ岩)へ向かいます。
前回と違うコースを通って山頂を周回したいので、車道に出たら、最初の分岐点を右に入ります。


ここを入ります


何の跡でしょうか?


コース地図上の木橋がこれです


崩れてます。危険です

名前のないこのコースは、緩やかに下っていますが、あまり歩かれていないせいか土がやわらかく、枯葉が散り積もっていて滑りやすいです。
油断して滑落すると谷底ですので、慎重に歩く必要がありました。


石の道標:右 奥の院へ



石の道標のある分岐点に出たら、左に回り込んで急な階段状の山道を登ります。
自分も含めて、ここを下った人が「登るのが大変そう」と言うだけあって(各人のブログ参照)、ここは頑張りどころです。
登りきると道標・案内のない分岐点に出ます。


分岐点から右方面(下り):奥の院・鏡岩(家康隠れ岩)方面


分岐点から左方面(上り):光明山山頂へ

奥の院鏡岩(家康隠れ岩)は、前回の記事でも紹介しました。

関連記事:前回の光明山周回
2017/02/23

今回は鏡岩の右から下って、家康が隠れた場所もしっかり見てきました。


かなり急な下りなので要注意


中央の岩の窪みに入れば隠れられそう


その隠れただろう場所


それにしても家康はよく隠れますね。

関連記事:袋井可睡斎に家康が隠れた「出生六の字穴」があります
2017/03/03


隠れ岩に降りるとき、距離はありましたが木々の間を2頭のカモシカが駆け抜けていきました。


奥の院


何か祀られていそうな(いた?)岩穴

鏡岩から家康隠れ岩と反対方向(西)に降りると「奥の院」です。
このスペースに、現在の光明寺の奥の院が建てられていたことをイメージすると神秘的な感じがします。

関連記事
2017/03/02

先程の分岐点に戻って登っていくと、すぐに山頂(539.7m)への分岐点があります。


この分岐点を右に行くと山頂


山頂はすぐそこ


山頂の道標に前回はなかった光明山の木札が

山頂を横切って、道標の示す「光明林道」へ降りることもできますが、この道は前回登ったとき、草木が多く少し荒れていました。
今回は元の道を戻って、分岐点を右に行って光明林道へ降りる道を初めて通りました。
こちらはしっかりした道で歩きやすいです。


光明林道と合流します

車道(光明林道)をそのまま光明山遺跡の方へ戻ります。
車道で迂回すると楽で、「古井戸」も見られますが、かなり遠回りになります。
私は坂道を登り直して「五人塚」を再び通り、光明山遺跡へ戻りました。


右手の石垣が光明山遺跡

この道の先に分岐点があり、左に入ると2つの古道(横川古道と只木古道)があります。


下ってすぐの分岐点:右に行くと只木古道、左は横川古道

只木古道を下って駐車位置まで戻ることも考えていたのですが、下山してからの車道歩きが長くなって時間がかかりそうなのでやめました。
麓橋古道を下山しましたが、只木古道も近いうちに歩きたいと思っています。
麓橋古道の下りは、軽快に時間もかからず歩けました。
(麓橋古道の様子は前編をご覧下さい)

麓橋古道を歩く際の駐車場ですが、横川の道の駅は遠すぎて利用には適しません。
「よみがえれ秋葉古道」サイトのコース地図の右下に、古道取付付近の案内図があり、駐車2台程度の案内があったのでそこを利用させてもらいました。




上から見た感じ

道路が広くなった部分なのですが、道路自体が狭いので少し気が引けます。
自己責任で利用させてもらいましょう。

いろいろトラブルもあったのですが、全行程4時間半でした。
そして、歩数なのですが、藪漕ぎして転倒した際に歩数計を紛失してしまったようで、帰宅時になくなっていたため不明です。
ベルトに挟むタイプだったのですが、転倒の多い自分には向いていないようです。


道がなくなり先に見える鉄塔下まで藪漕ぎ

藪漕ぎはやらないに限りますが、どうしてもやらなくてはならないときは手袋をした方がいいです。
私は擦り傷をたくさん作ってしまいました。
藪から脱出した際の持ち物チェックも心がけたいですね。

地図上に示された町石鳥居跡、あまり人が訪れない「方神塚」「歴代住職の墓」など、探しながら歩くのは冒険そのもの、林間学校でやったオリエンテーリングのようで楽しいひとときでした。
「あったー!」と思わず声が出て童心にかえったのでした。

自然の中で、健康と癒しのハイキングに是非お出かけください。

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