紅葉のかわせみ湖から杉沢の大滝、太田川源流の大日山まで大自然の中を歩く

ゆかみたけし

2017年11月24日 09:44

周智郡森町から太田川の上流を目指すと「太田川ダム」があり、その水源となっているのが「大日山」です。
太田川ダムは2009年竣工の新しいダムで、「かわせみ湖」と名付けられたダム湖湖岸には散策コースが複数設けられています。
ダムの資料パンフは以前に手に入れており、自然豊かな周辺を歩いてみたいと思っていました。


「彩り岬」の道はドウダンツツジが迎えてくれる

GPSコース図:右上クリックで拡大

管理所エリアは午前10時から午後4時の間のみの利用(駐車場も)ですが、他の場所にも駐車場が多くあって利用できます。
私は「かわせみ橋」手前の駐車場を利用させてもらって、そこから「杉沢の大滝」「大日山」へ歩き始めました。
まずは最初の画像の「彩り岬」展望台へ寄りました。


紅葉が真っ盛り


ダム湖中央にまで延びる岬の先端には展望台


彩り岬先端からダムを望む

「杉沢橋」から更に奥の「昇龍橋」へ進むと、舗装路が狭くなってきます。
シカのグループが慌てて山へ駆け上り、甲高い鳴き声で警戒し合っていました。
昇龍橋からは未舗装の林道に変わり、「この先行き止まり」の標識があります。


豊かな自然の中をどんどん山奥へ入っていきます


渓谷に沿った林道を歩いていきます






画像クリックで拡大:橋のガードレール手前が滝入口


橋からも滝(下の段)は見れます

「杉沢の大滝」は上下2段の滝で、上の段の滝は画像の看板からちょっとスリルな山道(整備はされていない)を少し入ります。
それぞれ特徴的な滝を一度で楽しめるのは良いですね。


こちらは下の段


こちらが上の段

更に林道を進むと分岐点があり、左に大きく回り込む主道はすぐにゲートで止められます。
(画像はGPSコース図内にあります)
直進する細い荒れた道を行くと、富士山の見えるポイントを通過し、「大日山金剛院」へ到達できるように、太田川ダムパンフに記載されています。
結論から言うと、この先の林道は行き止まりでした。


林道最終地点 この先も進入したが断念

地理院地形図を見ても、点線に変わってから稜線に繋がり、やがては「東海自然歩道」まで行ける感じがあるのですが、実際は繋がっていませんでした。
(※ 未確認ですが強引に突破すれば東海自然歩道に出られるようです)
実はこの道が繋がっているのを期待して、最終的には金剛院の紅葉を見るのが目的でした。
林道歩きなら、途中で雨が降っても構わないこともありました。

※ 2019年4月 川根町家山から東海自然歩道で大日山に登った際に林道を歩き、繋がっている可能性を感じました。
2019/04/12

ある方のブログで、この林道から大日山山頂まで登った記録があり、その地形図も持参していたので、進入口も予想がついたので挑戦してみました。
これは経験者でないと無理というか、大変危険な山行だったので詳細は省略することにします。
林業の伐採作業道を赤リボンを頼りに進みましたが、途中からそれもなくなる道なき急登です。
私は下山時に道を失い、遭難するかと思ったぐらいです。
(地図を読む力、冷静な判断、平常心が必要と痛感しました)


大日山山頂(881m) 最もハードな登山でした

2017/01/19

金剛院から大日山へのルートが、全然楽だったと思える程でした。
確かな踏み跡に戻れたとき、こんなに安心できるものかと思いました。


無事に下山して紅葉に再び癒されます


昇龍橋から杉沢橋を望む


散策コースに合流して大田川ダムエリア内に


大展望台までの階段は203段あります


大展望台からの景色

厳しい山歩きの後の203段の階段はなかなかハードでした。
杉沢の大滝まで、散策コース内のウォーキングならば、難なく登れると思います。
雨が本格的に降り出し、ダム管理所でダムカードをもらって駐車場に戻ります。


雨に霞みだした大日山 戦いの余韻も


キレイな自然に心を癒してもらいましょう

GPS統計データによると、総距離16.1kmを5時間35分、歩数計は18.780でした。

雨と体力消耗によりこの日は歩きませんでしたが、ダム湖周辺には「野鳥観察エリア」「片吹の郷」「湖畔広場」「学習の森」などが整備されていて散策できます。
時間や自分の体力に合わせて、大自然の中をウォーキングすることをオススメします。
「ダム見学会」も行われています(HP参照)ので、合わせて訪れてはいかがでしょうか。
(※ 下記記事でダム湖周辺を歩きました)

2018/06/22


駐車場にあったクロガネモチ

太田川ダムまでの道は広くて走りやすいですが、カモシカが私の車の目の前を横断するのに遭遇したことがあります。
咄嗟のことにも対応できるように、スピードには十分注意して走行してください。


おまけ:帰り道にあった「びしゃもん淵」 画像クリックで説明板


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