掛川粟ヶ岳ハイキングコース長源寺ルート・長源寺から貝太郎辻までの詳細

ゆかみたけし

2020年02月09日 10:42

掛川市倉真(くらみ)から粟ヶ岳へのハイキングコースは、非常によく整備され、いつも気持ちよく歩かせていただいています。


倉真の「松葉の滝」

GPSコース図:右上クリックで拡大

倉真温泉バス停からスタートすると、「宝殿神社ルート」「長源寺ルート」の2つのルートがあり、「貝太郎辻」で合流します。
「宝殿神社ルート」を使用するのが一般的で、こちらのルートは問題なく通過できますが、「長源寺ルート」は他のルートと比べてまだ整備が不十分なので注意が必要です。


「長源寺広場」からルートに入るのだが・・・

結論から言うと、このルートを使うときはまず登って、どういう所を通ったか記憶しておくべきです。
いきなり下りで歩くと、最後の小ピークからの下りの方向の見定めが難しく、道を見失ってしまう危険があるからです。
2018年11月に私が歩いた際、見事にこの罠にはまってルートを見失い、宝殿神社ルートへ迂回するはめになりました。

2018/11/09

上記事のタイトルで「消えた長源寺ルート」とし、記事中では使用しない方が良いとまで記述してしまいました。
しかし、最近この記事のコメントで通過できた旨の情報をいただき、私も確認したくなって登りも下りも「長源寺ルート」を歩いてきました。

2020/02/08


「長源寺」:画像クリックで説明書き

上の画像は前回のときのものですが、長源寺への入り口の様子で、ハイキングコース入口の案内などは現在もありません。
寺門を入っても良いのですが、私はこの右手に流れている川沿いに進んでいきました。


指差し方向でお寺の裏庭に入る

前回も私はルート探しでここまでは来ていて、このまま川沿いに山に入っていくものだと思っていました。
当時はもっと草木がうっそうとしていて、進入を拒んでいるような感じがしたものです。
ここから裏庭に入らせてもらい、奥へとお邪魔させていただきます。


赤い鉄橋を渡る


少し登ると「子宝観音」像がある

コメントの情報にあった「赤い橋」「子宝観音」がこれらで、登山道は観音様の後ろから尾根を上がっていく形でありました。
お寺の裏側がこのようになってたのを初めて知り、ルートの方向も思ったものと全然違っていたわけです。
それにしても、観音様がとてもやさしい顔をされていて、当日の山行も良いものになる予感を持てました。


わかりやすい尾根道を進む


踏み跡は明瞭 尾根道を上がる

情報でいただいた、「分かれ道っぽい所を左の尾根の方に進む」場所が上の画像ではないかと思います。
ロープで進入禁止にしてもらってるので間違える心配はありません。


ここが問題の場所だ!厳しい急登

下から小ピークを見上げる状態で撮影していますが、画像で見る以上に厳しい急登でした。
足場が非常にスリッピーで、踏ん張って登るのがとても大変でした。
大きく開けていてルートとしては明瞭に見えるのですが、問題はここを下りで入るときです。


登り切って振り返る 指差し箇所から来た

急登を終えて振り返ったとき、ここを下るときに間違いやすいと思いました。
指差し方向から上がってきたのですが、この地点から見ると、尾根ルートは右手の方にあるように見えてしまいます。
崖のように急に下った先に尾根が続いているとは、ここから見て思えないのです。
多分前回私が道を見失ったのもこの地点で、GPSの記録を見ても右手の方に進んでしまっています。

実際に今回復路(下り)の時に十分注意してこの地点から下りたのですが、左手を意識しすぎて若干ルートを外しながら、木の幹を頼りに危険な激下りをすることになりました。
下りながら山の形状をしっかり見て、尾根に続く部分を見つけて無事に通過することはできました。
登り時に周囲の様子をしっかり記憶させながら歩いたのが良かったわけです。


次の小ピークは右手に進む

登りで「貝太郎辻」に向かうとき、画像の2つ目の小ピーク通過時は右手に進みます。
画像にロープが映っていますが、進入しないためのものなので分かると思います。


倒木(竹)が多いが通過に問題はなし


地面に矢印でルートを示されている所も


ここが「貝太郎辻」 指差し方向が「冒険の尾根道ルート」


指差し場所から出てきました

以上が「長源寺」から「貝太郎辻」までの「長源寺ルート」の詳細です。
一度登りで歩いておけば、下りのときに役立つと思います。
山に詳しい方やハイテクのGPSをお持ちの方には鼻で笑われてしまうかもしれませんが、これから初めて歩かれる方の参考になればと思い記事にさせてもらいました。


復路で「子宝観音」の裏に戻ってきました


復路で「赤い橋」から長源寺裏を見る

「長源寺ルート」は、ルートそのものはとても魅力的ですし、難しく厳しい分、踏破したときの気分は最高です。
緊張感を持ちながら、楽しんで歩きましょう。

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