GPSルート図 黄色★間がバイパスルート 緑色★間が長源寺ルート
2020年の2月以来久しぶりに掛川の
粟ヶ岳を歩いてきました。コロナ禍で遠ざかっていましたが、コメントで
「バイパスルート」が通れるようになった情報が入っていたので行きたくてウズウズしていました。掛川まで遠い印象になっていましたが、早朝に出発したら約1時間で倉真温泉に到着しました。
久しぶりの倉真の朝
長源寺からスタート
粟ヶ岳にはハイキングコースがたくさんありますが、倉真からの
「長源寺ルート」が下りで苦戦したことなどもあり、思い出深くお気に入りです。
難所に入るが・・・
登山口となる長源寺から、以前はなかったルート案内の表示があったり、ルートから外れないようにロープが張られていたり、しばらく来ないうちにすっかり整備されて印象がずいぶんと変わっていました。難所も急登を避けるように折り返しが作られていたり、至れり尽くせりで迷う心配なく安全なルートとなりました。といっても、厳しい道のりはそのままなので十分に堪能することができました。
美しい尾根道
厳しい登り
貝太郎辻で一息
紅葉が朝陽を浴びて美しい
紅葉の山道
見晴らしも良い
榎辻は山深い場所の分岐点
榎辻からは舗装路・林道西山ルート
林道西山ルートの途中から、崩壊して撤去された観音堂があった場所までの道が
「バイパスルート」で、文字通り近道で舗装路歩きを短縮することができます。通行止めになっていたのはルート途中で崩落個所があり危険だったためです。通行可能になったものの、その痕跡は残っていてすぐにわかりました。
ちょっとスリル! 狭い足場に注意して慎重に歩いた
もう一ヶ所、斜面の土砂が流れ落ちてルートを隠してしまっている場所もありました。砂のような土壌で崩れやすい山域なのかもしれません。予想とは違う場所に出て、
東山ルートと合流して磐座(いわくら)を通過したら山頂に到着です。
ほとんどが歩きやすいバイパスルートだった
磐座を抜ける
粟ヶ岳山頂には展望テラスがあり、そこからの景色は解放感抜群で楽しみの一つです。トップ画像も展望テラスで撮影したものです。富士山がシルエットだけでしたが姿を見ることができました。
富士山が見られる幸せ
大井川方面 すすきが風に揺れる
「地獄穴」を覗く
案内図
山頂には
阿波々神社があり、その境内にある
「無間の井戸」や
「地獄穴」など見て周りました。
「松葉不動滝」への下山ルートは急激な下りで、それは無間の井戸ならぬ無間の激下りだと感じました。落下に近い感覚の下りです。落ちてしまったら這い上がるしかないな、と考えてしまい、周回するのではなく再び同ルートで再度山頂に戻ることにしました。このルートの即刻ピストンははじめてです。
松葉不動滝を眺めて一息いれる
松葉不動滝も見る度に水量や流れている場所が変わっているので違う顔を見せてくれます。3人グループの先客がいて記念撮影をしていました。何十年ぶりに来たそうで、私よりも大きな変化を感じていたのではないでしょうか。
急登を一気に攻めて這い上がった
縁起を担ぐことになるのかわかりませんが一気に急登を上がりました。下るときよりも時間が短く感じて不思議でした。落ちたままではいられない、立ち直るんだ、再生するのだという気持ちがそうさせたのかもしれません。
結局復路は往路と同じルートを辿り、スムーズに起点に戻ることができました。長源寺近くの子安観音像で足元をマムシが逃げていくのを見ました。日中はまだ暖かいので活動しているようで注意が必要です。
ルートが明瞭となり歩きやすくなった粟ヶ岳のハイキングコース、また歩きに行きたいと思います。
※ 周回したときの記事