掛川八高山周回!急登が続く難コース・黒俣から日当山、小天狗の峰、天狗の座敷を歩破

ゆかみたけし

2017年07月20日 21:56

連日30℃を越える猛暑で梅雨明けが発表された日に、3月以来四度目の掛川の八高山へ行ってきました。



八高山は標高832mで、急登が多い登り甲斐のある山で、自分にとって思い入れの多い山です。
素晴らしい富士山展望があれば、道迷いやミスコース、クマらしきものの目撃などで山の怖さも勉強させてもらいました。

2017/01/26

GPSコース図:右上クリックで拡大


画像クリックで拡大

過去は東側の大井川鉄道の福用駅から入りましたが、今回は初めて、反対側(西)の黒俣地区からのコースです。
以前、「馬王平(まおうだいら)」から山頂を通過して「カザンタオ」に行くつもりが、コースミスで「川近神社(かわちかじんじゃ)」下山してしまった道を逆に登ります。
そのときは、こんな激しい下りを逆に登るのはとてもじゃないと思ったものです。

しかし、そういった道でもいざ登ってみるとそれほどでもないということが多いのも経験してきました。
心配なのは暑さによる体力の消耗や、夏で道がヤブ化して荒れていないかということでした。
夏はヤブこぎは絶対しないと決めています。


駐車場が確保されているのはとても嬉しい

掛川バスの泉バス停手前に、八高山登山者専用の駐車場があり5台程度のスペースがあります。
そこから歩き始め、しばらく行くと分岐点があり、「八高山登山コース」の地図看板が建てられています。
冒頭に画像がありますが、この地図はとてもわかりやすく、コースを考えるのに役立ちます。

右方面に「五叉路・馬王平から八高山:約2時間30分」、左方面に「川近神社から八高山:約3時間」の表示があります。
左へ進むと、最初の山道入口がありますが「コース荒れ危険」の立札があるので、更に進んで「川近(かわちか)神社」手前の登山口を入ります。


地図にも急坂の表示があるとおり厳しい山道が始まります


山道は明瞭で道標もあり安心して歩けます


日当(ひあたり)山491mの三角点


時おり激しい急登があり、アップダウンの山歩きを楽しめます

小さな祠の横を通過すると、地図上で「東側展望良し」と書かれた596m地点で林道と出合います。


眺めが良いと気分転換になり疲れを忘れます


しばらく広い林道を進むと分岐点に出ます

上画像の左に進むと八高山への道標があり、再び急登が始まります。


正面に太陽の光が綺麗です


「小天狗の峰」に到着


続いて「天狗の座敷」に到着

天狗の座敷「原の平(バランダ)」ともいいます。
道標は、登ってきた方面の小天狗の峰・泉バス停だけが表示されていますが、カザンタオ方面の表示がありません。
ここが重要な分岐点なのですが、周囲も荒れた感じで踏み跡がわかりずらく問題だと思います。
(※ 2019年1月 カザンタオ方面の表示が木にテープで貼られてました)
(※ 2019年3月 「大尾山・高塚山 家山」の白い道標が立てられてました)

2019/01/15

2019/03/15

そのまま八高山山頂へ進んでも良かったのですが、このピークを避けたコースを歩いたことがなかったので、一旦分岐点まで戻りました。


山頂付近は笹ヤブなのですが、整備されていて歩きやすかった


山頂三角点にタッチするが・・・

山頂に到着(3時間かからなかった)すると、達成感で疲れも吹き飛び、一息つけるものなのですが、ブーンブーンとアブらしき虫の攻撃を受けて早々に退散することになりました。
右手の不自然なポーズはそのためです。

山頂に限らず、展望が開けた良い場所に限って、ハチやアブなどが飛び回っている印象を自分は持っています。
耳の近くでプロベラ機の如く聞こえるあの羽根音は本当に苦手です。
夏の登山で注意しなければならない1つです。

私は防虫スプレーを全身にかけていますが、汗かきでもあるので効果が微妙です。
それでも刺されたことはないので、必需品だと思って必ず携行しています。
万一刺されたときのためのグッズも用意すると良いと思います。


白光(はっこう)神社まで降りて休憩しました

白光神社は、「馬王平」へ下りるコースと「五叉路・泉バス停・ならここ温泉(黒俣)」へ下りるコースの分岐点になっています。
黒俣方面への降り口が少しわかりにくいですが、木についた赤リボンを目印にしてください。
このコースは以前も歩いています。

2017/02/09


下山途中の展望の開けた場所


下に合流する林道が見えるとこんなスリルある場所が


左の山道から降りてきました 右の林道の先が馬王平

前回は「馬王平(まおうだいら)」に進みましたが、今回は全く逆方面へ林道を進みます。
泉バス停までの林道をショートカットする山道があるはずなので探していると、大きなカモシカが逃げていきました。


ここを入っていくとショートカットできるはずだが・・・

上画像の入口を入るのと、先ほどの山道を下りきる少し前から右に入る道を確認しました。
しかし、草が生い茂って道を隠し、ヤブこぎになりそうな嫌な雰囲気だったため今回はやめました。
冬だったら間違いなく突入したと思います。
また、ここでもアブの攻撃を受けたので、簡単にあきらめがついたのでした。
おとなしく林道(舗装路)を降りていくことにしました。
(※ 2019年3月 整備され明瞭なルートで歩くことができました)

2019/03/15


このゲートの奥から出てきました

すぐにゲートが見え、そこが「五叉路」の複雑な交差点・分岐点です。
舗装された狭い車道以外、ゲートがあって車は入ることができません。
道標に従い、泉パス亭方面へ下ります。


綺麗な緑の棚田がありました

地図にもあるように、下山途中に「メガネ地蔵」(本当にメガネをしていた)、地図によっては「名もなき地蔵」があります。
曲がりくねった車道をだいぶ降りたところに、上画像の棚田があり、そのすぐ近くに八高山の登山口(山道)がありました。


本来はここに出てきたかった


前方から歩いてきて泉パス亭に帰ってきました

黒俣からの八高山周回は、今回のコースがベストだと思います。
9.7kmを4時間45分で歩きました。
歩数計は携帯を忘れたのですが、2万歩程度ではないかと思います。

自分では難コースと思っていたので、トラブルなく歩き切れたのは大きな自信になりました。
夏に山に入るのは様々なリスクがあります。
念入りな下調べ、準備が大事になります。
自分の体力も考えて計画を立ててください。

熱中症対策に水分補給が必需ですが、暑くなる時間を避けることもコツです。
私は早朝の涼しいうちから歩き始め、昼前には下山完了するようにしています。

大尾山(おびさん)の帰りと同じように、帰りに県道269号で森町へ出る途中にある「しばちゃんランチマーケット」に寄りました。



しばちゃんちのジャージー牛乳を買いました

しぼりたての牛乳を使ったアイスやプリン、スイーツなどが食べられます。
川辺の木陰のベンチに座ってのんびりできて素晴らしいお店です。

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