昨年の7月、真夏の炎天下で四苦八苦して歩いた小笠山・エコパの周回を、違う周回方法で歩いてきました。
小笠山(264.8m)と
三ッ峰(216m)という2つのピークがあり、低山ながらも広い面積内には西にエコパ・
法多山尊永寺があり、東には
六枚屏風・小笠池・小笠神社などがあります。
この一帯の山の特徴として、痩せ尾根が多く、ハイキング道が絶壁の縁を通っていてスリリングです。
長距離でアップダウンを繰り返していると、いつのまにか体力を消耗して、十分に歩きごたえがあるコースです。
「六枚屏風」の中から見上げる
GPSコース図:右上クリックで拡大
法多山尊永寺の駐車場(有料100円)から三ッ峰を経由して「六枚屏風」・小笠山に向かい、中尾根を通って「山本橋」に下り、法多山に戻ってくる周回コースです。
前回小笠山から三ッ峰を歩いたのと逆になります。
法多山からエコパのビオトープに繋がる山道に入り、
「むらさき平」にある分岐点から
法多山「奥の院」へ向かいます。
この分岐点から一気に険しい荒れた山道になり、時に断崖絶壁の上を通って行くので注意が必要です。
左(北側)は切り立った崖
法多山奥の院
エコパスタジアム・アリーナが見える
三ッ峰山頂に到着
むらさき平から三ッ峰、
腹摺峠から登った分岐点までのルートは、あまり整備されてなく荒れている本格的な山道です。
道を見失うということはありませんが、草が生い茂り、特に蜘蛛の巣の多いのには閉口しました。
歩きやすいハイキング道に変わった
小笠山トンネルの上あたり
柵や階段など人工物があると歩きやすいのを実感
小笠山と三ッ峰のちょうど中間にあるのが
「小笠山トンネル」で、ハイキング道はその上を通っています。
この辺りからよく整備されていて歩きやすくなります。
日本を東西に分ける中心線となる
東経138°線上を横切り、すぐ近くには展望台もあります。
東経138°線上:画像クリックで展望画像
展望画像で左のピークが「八高山」、右のピークが「粟ヶ岳」で、掛川を代表する山々です。
天気が良ければ富士山も見えるようですが、当日は雲がかかって姿を隠していました。
スリリングな山道歩きが続く
「犬戻り」橋下を覗くと怖い絶壁
小笠山山頂までもうすぐの手前で分岐点があり、そこを左へ下りて行くと
「六枚屏風」へ行けます。
前回来たときは、案内に従って行くと崖地になっていて、とても降りられないと判断して引き返し、上から覗いただけで終わってしまい心残りでした。
今回はその案内はもうなく、進入できないようにロープが張られていました。
あの危険な場所は身を持って体験したので納得な判断です。
下調べにより、その地点よりさらに下っていくと画像の分岐点が現れました。
ここが正規の入口 それでも急坂なので注意して下る
「六枚屏風」岩の割れ目に入って行く
圧倒される自然美でした
見上げるとこんな感じ
自然が作った切通しですが、柱状に走る岩壁の割れ目、チムニー状の沢で、山が雨水で侵食されてできたそうです。
この自然美と迫力は写真では到底伝わりません。
連れのいない単独行でセルフ撮影するのは苦労しました。
是非現地へ行って体感してもらいたいです。(行くのは大変ですが)
ここから小笠山山頂までの登りはなかなか大変でした。
今回は小笠神社まで足を伸ばすのはやめて、山頂の分岐点から
「法多山・山本橋」方面へ向かいます。
小笠山山頂三角点にタッチ
ここからは初めて歩く道です。
山本橋まで
「中尾根ルート」と呼ばれているようで、特に何かあるわけではないので、あまり歩かれてなく荒れていないか不安がありました。
しかしその心配は杞憂で、比較的歩きやすく、緩やかなアップダウンで、何箇所か枝道はあるものの迷うことなく歩くことができました。
所々にこのような案内が有り
この鉄塔から右(北)へ下る
鉄塔を過ぎた所に案内があり、山本橋は右方面へ下る矢印が出ています。
ここから道の状況が一変し、きつい傾斜でブレーキをかけるのも大変な下りとなり、一部では踏み跡もわかりにくくなっていました。
再度鉄塔下を通過するのですが、そこは藪こぎに近くなり大変でした。
下りきったら県道がすぐそこに見えるのですが、どこから出るのかわかりにくいです。
右(東)へ一旦進むと出口が開けてわかります。
山本橋(ガードレールのとこ)近くに出られた
県道で法多山へ向かいます。
せっかくだし、久しぶりなのでお参りして、名物の厄除けだんごをお土産にしました。
法多山尊永寺の仁王門:画像クリックで御朱印画像
この時点で歩数計は2万を少し超えていて、左足太ももが少しつりそうな感じがありました。
歩き方や速度を調整していたのですが、本堂への長い階段の途中でついに限界が来て、足を止めてストレッチするしかありませんでした。
筋肉が縮んでしまうのがよくわかり、時間をかけて緩めて、慎重にまた登りました。
この周回コースの厳しさを物語っていると思います。
歩いた
総距離は13.6km、所要時間は5時間半、歩数計は23.580でした。
その後の足の筋肉は全く問題なく普段とおりです。
ケアは本当に大事です。
ハイキングには良い季節になってきました。
低山ながらも山の上では冷たい風を感じました。
しかし歩けば汗がしっかり出ますし、野生動物や害虫などへの注意は怠れません。
低山高山関係なく、自然の中に入るときはしっかりとした準備と心構えをお忘れなく。