小笠山・六枚屏風の自然美!絶壁の縁のハイキング道で法多山から三ッ峰を経て周回

ゆかみたけし

2018年10月19日 16:57

昨年の7月、真夏の炎天下で四苦八苦して歩いた小笠山・エコパの周回を、違う周回方法で歩いてきました。

小笠山(264.8m)と三ッ峰(216m)という2つのピークがあり、低山ながらも広い面積内には西にエコパ・法多山尊永寺があり、東には六枚屏風・小笠池・小笠神社などがあります。
この一帯の山の特徴として、痩せ尾根が多く、ハイキング道が絶壁の縁を通っていてスリリングです。
長距離でアップダウンを繰り返していると、いつのまにか体力を消耗して、十分に歩きごたえがあるコースです。


「六枚屏風」の中から見上げる

GPSコース図:右上クリックで拡大

法多山尊永寺の駐車場(有料100円)から三ッ峰を経由して「六枚屏風」・小笠山に向かい、中尾根を通って「山本橋」に下り、法多山に戻ってくる周回コースです。
前回小笠山から三ッ峰を歩いたのと逆になります。

2017/07/27

2017/08/04

法多山からエコパのビオトープに繋がる山道に入り、「むらさき平」にある分岐点から法多山「奥の院」へ向かいます。
この分岐点から一気に険しい荒れた山道になり、時に断崖絶壁の上を通って行くので注意が必要です。


左(北側)は切り立った崖


法多山奥の院


エコパスタジアム・アリーナが見える


三ッ峰山頂に到着

むらさき平から三ッ峰、腹摺峠から登った分岐点までのルートは、あまり整備されてなく荒れている本格的な山道です。
道を見失うということはありませんが、草が生い茂り、特に蜘蛛の巣の多いのには閉口しました。


歩きやすいハイキング道に変わった


小笠山トンネルの上あたり


柵や階段など人工物があると歩きやすいのを実感

小笠山と三ッ峰のちょうど中間にあるのが「小笠山トンネル」で、ハイキング道はその上を通っています。
この辺りからよく整備されていて歩きやすくなります。

日本を東西に分ける中心線となる東経138°線上を横切り、すぐ近くには展望台もあります。


東経138°線上:画像クリックで展望画像

展望画像で左のピークが「八高山」、右のピークが「粟ヶ岳」で、掛川を代表する山々です。
天気が良ければ富士山も見えるようですが、当日は雲がかかって姿を隠していました。


スリリングな山道歩きが続く


「犬戻り」橋下を覗くと怖い絶壁

小笠山山頂までもうすぐの手前で分岐点があり、そこを左へ下りて行くと「六枚屏風」へ行けます。
前回来たときは、案内に従って行くと崖地になっていて、とても降りられないと判断して引き返し、上から覗いただけで終わってしまい心残りでした。
今回はその案内はもうなく、進入できないようにロープが張られていました。
あの危険な場所は身を持って体験したので納得な判断です。
下調べにより、その地点よりさらに下っていくと画像の分岐点が現れました。


ここが正規の入口 それでも急坂なので注意して下る


「六枚屏風」岩の割れ目に入って行く


圧倒される自然美でした


見上げるとこんな感じ

自然が作った切通しですが、柱状に走る岩壁の割れ目、チムニー状の沢で、山が雨水で侵食されてできたそうです。
この自然美と迫力は写真では到底伝わりません。
連れのいない単独行でセルフ撮影するのは苦労しました。
是非現地へ行って体感してもらいたいです。(行くのは大変ですが)

ここから小笠山山頂までの登りはなかなか大変でした。
今回は小笠神社まで足を伸ばすのはやめて、山頂の分岐点から「法多山・山本橋」方面へ向かいます。


小笠山山頂三角点にタッチ

ここからは初めて歩く道です。
山本橋まで「中尾根ルート」と呼ばれているようで、特に何かあるわけではないので、あまり歩かれてなく荒れていないか不安がありました。
しかしその心配は杞憂で、比較的歩きやすく、緩やかなアップダウンで、何箇所か枝道はあるものの迷うことなく歩くことができました。


所々にこのような案内が有り


この鉄塔から右(北)へ下る

鉄塔を過ぎた所に案内があり、山本橋は右方面へ下る矢印が出ています。
ここから道の状況が一変し、きつい傾斜でブレーキをかけるのも大変な下りとなり、一部では踏み跡もわかりにくくなっていました。
再度鉄塔下を通過するのですが、そこは藪こぎに近くなり大変でした。

下りきったら県道がすぐそこに見えるのですが、どこから出るのかわかりにくいです。
右(東)へ一旦進むと出口が開けてわかります。


山本橋(ガードレールのとこ)近くに出られた

県道で法多山へ向かいます。
せっかくだし、久しぶりなのでお参りして、名物の厄除けだんごをお土産にしました。


法多山尊永寺の仁王門:画像クリックで御朱印画像

この時点で歩数計は2万を少し超えていて、左足太ももが少しつりそうな感じがありました。
歩き方や速度を調整していたのですが、本堂への長い階段の途中でついに限界が来て、足を止めてストレッチするしかありませんでした。
筋肉が縮んでしまうのがよくわかり、時間をかけて緩めて、慎重にまた登りました。
この周回コースの厳しさを物語っていると思います。

歩いた総距離は13.6km、所要時間は5時間半、歩数計は23.580でした。
その後の足の筋肉は全く問題なく普段とおりです。
ケアは本当に大事です。

ハイキングには良い季節になってきました。
低山ながらも山の上では冷たい風を感じました。
しかし歩けば汗がしっかり出ますし、野生動物や害虫などへの注意は怠れません。
低山高山関係なく、自然の中に入るときはしっかりとした準備と心構えをお忘れなく。

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