獅子ヶ鼻トレッキングを満悦!蟻の戸渡りや鐘掛岩によじ登る!洞穴や野草の小道を歩く

ゆかみたけし

2018年11月02日 20:52

磐田市の「獅子ヶ鼻トレッキングコース」は崖をロープでよじ登ったり、激しいアップダウンを繰り返したり、崖上からスリルある景色が見られたりの変化に富んだ人気のトレッキングコースです。
2017年の1月に周回したのですが、まだGPSのない頃だったので、今回はたくさんあるコースをしっかり記録しようと久々に張り切って出かけました。


「蟻の戸渡り」下の洞穴の中

2017/01/05

GPSコース図:右上クリックで拡大

コースマップは現地でも手に入りますし、磐田市のHP内でダウンロードすることもできます。

台風24号の影響はここにもあり、10月19日にコースが再開されたのですが、「獅子ヶ鼻公園」は倒木や落石で危険のため、未だ全面封鎖されています。
現地に行ってからそのことを知り、急遽公園下から公園上の駐車場へ移動してスタートしました。
歩行距離が減ってしまいますが、その分コース全部を歩ききろうと思いました。


夜明けと共にスタート!お正月はここに鳥居が立つ


自然ふれあい公園に咲く花は?画像クリックで拡大

検索して調べてみると「十月桜」ということで、年に2回開花するようです。
昨年の秋に天竜二俣の光明寺では、紅葉と四季桜のコラボを見たこともありました。。

2017/11/30


小高い丘上の休憩所から:画像クリックで展望画像

展望台と三角点への登りがウォーミングアップになり、いよいよ本格的なコース(浮石コース)に入ります。



登ったり下ったりの繰り返し



台風で根こそぎの倒木 いくつも見られました

前回はなかったと思うのですが、「蟻の戸渡り」への登りで左右にルートが分かれていて、行ったことのない右の「洞穴経由」を迷わず選んで進みました。



崖をよじ登って洞穴に入った

こんな空間があるなんて知りませんでした。
自然が作った世界に圧倒される瞬間です。
このあと、当記事最初の画像の左端の岩の切れ目の所を上によじ登り、切り立った「蟻の戸渡り」の上に到達です。
蟻の戸渡りとは、登山者を蟻に見立てて一筋の細い列となって進むことの例えで使われ、幅が狭く左右に切り落ちた痩せ尾根を指します。


蟻の戸渡り:画像クリックで別画像

陽の当たっている所に右側の崖を下からよじ登って来て、手前の方(表示のある方)に渡ってきました。
リュックを背負ったままなのでバランスが取りにくく、怖くて立ち上がれずに四つん這いでなんとか渡りきりました。
思ったより幅はありましたが、中央の凸を乗り越えるのに一苦労でした。


コースに戻り、急登の先に「浮石」が見えてきました


浮石といっても浮いてなく微動だにしません


ハシゴとロープでよじ登って「藤見平」へ


「コウモリ岩」の中を覗く

「岩山通り」で「鐘掛岩(かんかけいわ)」まで行く途中に、2つの小ピーク「元気山」「若萌岳」を越えます。
このピークを迂回する巻き道もあり、シルバーコースと書かれていました。


鐘掛岩への登りもロープが設置 迂回路も有


鐘掛岩 ここが限界 下覗けません

前回は「野草の小道」で虫生側出発点まで下りたのですが、全コースを歩いて記録するため逆走して、「藤見平」「サクラ台」まで戻ります。
「野草の小道」と「サクラ台」もロープを使用して上り下りします。
このあとデジカメの機嫌が悪くて、残念ながら画像がありません。

再度「野草の小道」で虫生側入口に出ると、「鐘掛岩直登ルート」の案内板があり、新たなルートができたようです。
次回の周回の際は是非取り入れようと思います。
(※2019年5月に歩きました)

2019/05/24

虫生からは「虫生冷泉コース」「八畳岩」を目指しますが、このルートが私は一番好きです。
林道を横断してから2ヶ所ロープ設置されていますが、頑張ってロープに頼らず登ってみました。


以前のものですが「八畳岩」からの展望も素晴らしい

反対側から八畳岩を眺める「八畳岩の展望ポイント」というのも新しく出来ていて、ルートを一度外れて行ってみました。
複人数で行ったときは2つに分かれて、お互いの姿を確認しあうのが楽しいと思います。

さらに新たに「奥山洞穴」への案内があり、往復20分と書いてあり行ってみました。
(実際は手前の「前奥山洞穴」しか見ていませんでした。画像は下記記事で)

2019/05/24

新たな見所がたくさん増えていて嬉しかったです。
登り下りが増えて大変ではありますが、それぞれ足を伸ばしてみたくなります。

この日歩いた総距離は11.2km、所要時間は4時間22分、歩数計は16.909でした。
歩数計を見て実際に歩いた感覚より少ないのが意外でしたが、GPSのデータを見て驚いたというか納得したことがあります。
トータルで登ったり下ったりした距離が、なんと登り1009m・下り1008mと滅多にない1000m越えだったのです。
大きなピークがなく、総距離も短い中でこの数字は凄いことです。


浮石の横を通過

アスレチック的な要素も満載の「獅子ヶ鼻トレッキングコース」は、登山・山歩きの好きな方なら一度は経験すると良いと思います。
ロープを使ってよじ登ったり降りたりなど、ありとあらゆる状況が全て揃っているからです。
私の知ってる範囲内では、愛知県の「明神山」に行く前に体験しておくと良いと思います。

2018/05/11

前回は体力もなく経験も少なく、過激さばかり感じてしまいましたが、今回は変化に富んだコースとして楽しめることができました。
コースを全部歩く必要はなく、好きなコースを選んだり組み合わせれば良いですし、大変な所は無理をせず迂回すれば良いです。
台風後ということを忘れず、危険箇所には十分注意して、秋の行楽シーズンを楽しんでください。

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