大日山から鳥居沢山・春埜山周回!遠州森町最北端の稜線から冬の絶景パノラマ

ゆかみたけし

2019年02月02日 21:06

前日に久々にまとまった雨が降り、山では雪になって積雪のハイキングを期待していたのですが、実際は全く雪はありませんでした。

遠州森町最北端のハイキングコースは、昨年、一昨年ときれいな積雪の中を歩いていただけに残念でしたが、大日山の金剛院、春埜山の大光寺と歴史ある寺院や、932mの頂きの鳥居沢山を巡るコースは十分な歩きごたえでした。


雪をかぶった山波の絶景を楽しむ:画像クリックで拡大

GPSコース図:右上クリックで拡大

このコースは2017年の1月に歩いていますが、当時はまだGPSがありませんでした。
同じように歩いてもおもしろくないので、今回は逆周りでGPSを記録してきました。

2017/01/19

オフシーズンの釣り堀「やまめの里」に車を置かせてもらい、前回とは反対方向、川を渡って大日山参道に入ります。
以前よりも踏み跡が明瞭で、道標も立てられ、コースがわかりやすくなっています。
春埜山登山道と同様に、こちらにも「ヤマビル注意」の看板があります。


道から降りて一本橋を渡る大日山参道入口


参道には町石が残るが横倒し


第四町目


第五町目


第六町目


第九町目

「平松峠」への分岐点にも道標が設置され、その後すぐに「東海自然歩道」に合流します。
そこから「金剛院」まで狭い舗装路歩きとなります。


白い花と道標のコラボ:画像クリックで拡大


町石(判読不明) このような道が続く


大日山金剛院の山門:画像クリックで説明書き


山門前に第二十一町目の町石


東海自然歩道の案内板とトイレ そのむこうが金剛院


金剛院に到着


昔の校舎を思わせる美しい建物


裏手の階段を上がると立派な鐘楼


大日山の天狗は「繁盛坊大権現」

山門の仁王像、金剛院手水舎の竜など他の画像はGPSコース図内にありますのでご覧下さい。

東海自然歩道の林道を進み、右手を注意深く見ていくと(以前あった案内書きがなくなっていた)大日山山頂への登山口がわかると思います。
山頂まで踏み跡が明瞭とはいえず、所々に急登もあり、大日山は経験者向けの山であり、森町パンフにもそう書かれています。


それまでの道のりとのギャップに萌える?


通算三度目の山頂(881m)


昨年の台風以降このような倒木が多い

下山時の急坂でスリップして尻餅をついて転倒してしまい、手の平に少し擦り傷を負ってしまいました。
それに動揺したわけではないのですが、登りのときのルートを外してしまい別ルートで東海自然歩道に出ました。(地図参照)
ただ、そちらのルートの方が急な下りではありましたが踏み跡は明瞭でした。

※ 2019年4月に川根町家山から東海自然歩道で大日山を登りましたのでご参照ください。

2019/04/12

鳥居沢山に向かいますが、「平松峠」からは工事中(31年3月25日まで)のため迂回路に入ります。
2019.4.11 工事が延長され6月28日までと書かれていた)
2017年も工事中で迂回したのですが、昨年の2月は工事はなく元のルートを歩くことができました。
迂回路の林道歩きは大きなタイムロスになりますし、やはり登山道を歩く方が気持ちが良かったです。

2018/02/08



迂回路も終わりいよいよ鳥居沢山の急登に

鳥居沢山はどちらから登っても厳しい急登で、鼻呼吸を意識しながら登っていると、1組の御夫婦が前を歩いていて道を譲ってもらいました。
口から大きな排気音?を出しながらだったので驚かれたかもしれません。
恥ずかしいのですが、このスタイルの方が疲れないし回復も速いことを実感しています。



鳥居沢山には北峰と南峰の二つのピーク


鳥居沢山に春埜山(大光寺)の奥の院がある

過去二度歩いたときは積雪していて、新鮮で澄んだ空気を感じながら綺麗な山道を歩いたのが印象的でした。
このルートにはやはり雪が欲しいです。



春埜山大光寺駐車場からの絶景:画像クリックで拡大



圧巻の春埜杉:画像クリックで説明書き


「お犬さま」とも呼ばれる大光寺


「太白坊大権現」の大光寺を出発 春埜山山頂へ


山頂(883m)三角点

東海自然歩道を離れて「やまめの里」までの下山ルートは再びギャップ萌で、踏み跡は明瞭とはいえません。
登り時よりは見やすいと思うのですが、下山時に一旦外してしまうと危険なので注意を要します。

大日山、鳥居沢山、春埜山と三つの山頂を通過するので歩きがいは十分のコースで、登山専門サイトでも多くの方が歩いています。
総距離は18.3km、所要時間は5時間58分、総登り・下りは1,807m・1,765m、歩数計は28,076でした。

当日の朝は山奥の道路が凍結していることを警戒して、いつもよりも遅く現地に向かいました。
森町の中でも最も奥地であり、「太田川ダム(かわせみ湖)」を通過してからはすれ違い困難な狭い道が続き運転が大変です。
帰り道では、対向車が来たため広い所まで30m程バックして、進んだら同じ所でまた対向車が来てバック運転を2回繰り返すということがありました。
とにかくゆっくり、譲り合い、安全第一で走ることが大事です。


雨が少ないためかダム湖の水も少ない
2017/11/24

「かわせみ湖」から大日山へ登ったことがありますが、これは非常に難しい山行でした。
反対の東側、大井川鉄道の「家山駅」から東海自然歩道で登山する方法もあり、今後やってみたいと思っています。
(※ 2019年4月に下記記事で歩きました)

2019/04/12

また、冒頭にヤマビル注意書きがあるというように、チャレンジする季節も十分考慮する必要があると思います。
やはり今の時期、寒い時こそ行ってみたい山であり、戦える山です。

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