秋葉古道「塩の道」の常夜灯・丁石を辿る!道祖神から前不動、秋葉神社までの裏参道

ゆかみたけし

2022年01月06日 09:00

昨年の12月30日、小晦日(こつごもり)に秋葉山へ年末詣したときの山行です。
かつて日本の各地から秋葉山へ参拝者が集まり、その参道は「秋葉街道」「塩の道」と呼ばれました。
御前崎から信州の飯田を経て塩尻までの約200㎞のルートで、名の通り遠州の相良から山あいの村々へ塩が運ばれたのです。
塩尻という地名は塩の終着点という意味があるそうです。


「道祖神」から裏参道(塩の道)に入る

GPSコース図

2021/12/31

2019年11月以来久々だったので、ルート上にある常夜灯・丁石を全て撮影してきたものを、順番に画像で紹介していくことにしました。
なお判読が非常に難しいため、何丁目なのかの表記は曖昧なのでご了承ください。
今までに表参道と秋葉ダムからの裏参道(東海自然歩道)の丁石は既に記事にしています。

2017/03/09

2017/02/02

2017/06/01


「道祖神」は12基の石仏が並ぶ

形状は違いますが、12基の石仏が並ぶのは「上の浅間山」山頂にあるものと似ていると思います。
12という数に何か意味があるのかもしれません。

2021/10/15


最初の丁石は八幡神社の入口付近 第一丁?

画像ではわかりにくいかもしれませんが、丁石の向こう側には石仏が数体並んでいて倒木が直撃しています。
とても参道に見えないかもしれませんが、れっきとした塩の道ルートでここを登っていきます。


荒れてしまったかつての信仰の道


道なき道を突破すると2つ目がある

丁石の左手の土手の上は、八幡神社境内で駐車場の広場になっています。
ここから先、以前は薄い踏み跡が残っていましたが、工事用の林道が無数に入り乱れて、本来のルートを追うのは非常に難しくなっています。方角だけ見失わなければ塩の道の案内板(白く小さい)を発見できると思います。(GPSコース図参照)


倒れかかっている丁石 第五丁か?


第七丁はルートから少しはずれていた


急登になる 第八丁?


崩壊した橋 枯沢を渡る


足場が悪く疲労するルート


東海自然歩道とはワケが違うルート


少し下りの途中


2つ目の崩壊した橋


第十三丁 : 画像クリックでアップ画像


林道を横断してすぐ 第十四丁


半分埋まって背が低い丁石


倒れて埋もれつつある丁石


道端に倒れてる(右)丁石

このあと林道を横断すると厳しい急登が続きしばらく丁石はありません。
登り切ってスーパー林道と合流した地点に「前不動」があります。
竜頭山からの稜線を辿るルートと合流します。


前不動 : 画像クリックで説明書き


941.5mの三角点がある 本当の秋葉山山頂?


秋葉神社に向かう下りの途中にある丁石


スーパー林道と合流した地点の丁石

ここから秋葉神社の第2駐車場、第3駐車場の横をルートは抜けていきます。
秋葉神社まで緩やかに登っていきます。


頭部が取れて倒れかかっている丁石


これが最後の丁石となります

以上が裏参道(塩の道)の丁石の全てです。(見落としがあるかもしれませんが)
整備された東海自然歩道にあるものと比べると、荒れたルート上にあるせいか雰囲気まで違って見えます。


秋葉神社裏にこんなものが

もうすぐ神社という所で画像のものがありました。
どうやら山頂にこだわって一番高い所、本殿の裏に行こうという人が多いようです。
注意書きにあるように、神様の祀ってある裏側に入るのは神域に入ることになり罰当たりの行為です。
山頂にこだわるなら、私のように941,5mの二等三角点のある無線中継所まで行くと良いのにと思います。
ただ、塩の道ルートでまだ人と会ったことがなく、それが気に入っているのですすめにくいという複雑な心境でもあります。

2020/02/16

2020/04/10


車祓所から東の神門を見て神社に入ります

表参道とも秋葉ダムからの東海自然歩道とも違う秋葉山塩の道ルートは、本来の山歩き感満載で私のお気に入りです。

2019/04/03

2019/11/08


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