湖西連峰・中山峠~宇利峠を縦走往復!平山登山口からの荒れた登山道に苦戦

ゆかみたけし

2021年06月11日 20:50

湖西連峰の中でも本坂峠と宇利峠の間の稜線歩きが好きなのですが、長距離で体力も時間も必要になるので手軽に歩けるものでもありません。
暑くなってきて全行程を歩くのは尚更厳しいので、中間地点の「中山峠」から入って半分歩こうと考えました。


中山峠までの激しい登りに苦戦

GPSコース図

4月に姫街道で本坂峠に登り雨生山までの長い道のりを往復しましたが、登山口にあった奥浜名自然歩道の案内板で、平山登山口から中山峠のルートの存在が気になって調べていました。

2021/04/17

山行記録が少なかったですが、登山口の場所や様子が詳細な情報があったので参考にして出発しました。


駐車場所から登山口を見上げる:画像クリックで案内板

登山口を示す案内板が見当たらなかったためこの付近を探しましたが、実は画像にある曲がり角の石垣の中に埋め込まれていました。(画像クリックで見られます)
そこから上へ登っていく狭い急坂道の行き止まりに貯水槽があり、その周辺に車が10台程停められるスペースがあるということで行ってみましたが、その道のりと狭いスペースは私と愛車の感覚ではとても無理だったので広い下道の路肩に駐車しました。
狭くて急な坂道は歩くのが一番です。


登山口までの急坂道は見晴らしが良い


登りきったところが登山口:画像クリックで表示



登山口付近は倒木だらけ

登山口まで足が滑り落ちそうな狭い急勾配、登山道に入っても倒木だらけ(共に画像参照)で、通り抜けられるのかとても不安になりました。
本来のルートを辿ることは不可能で、倒木を回避しながら登るだけで激しく体力を消耗してしまいました。


ようやく登山道らしくなった


左手奥の路肩から出てきて再び登山道へ

扇山(本坂)林道起点の場所に出て来て林道を横断しますが、登山道に入るとすぐに現れたのがトップ画像の難所でした。
ハシゴがかけられていますが明らかに老朽化しているため、その左手にロープが設置してありました。


画像クリックで別画像

扇山(本坂)林道から平山登山口への下山は更に注意が必要だと思いました。
ルートが不明瞭なので、登るときに周囲の様子もしっかり見て覚えておくことが大事です。
いきなり初見で下っていたら間違いなく悪戦苦闘したと思います。

平山登山口と中山峠間のルートは、整備もされていず荒れているので、かなりのマニア向けの印象を持ちました。


中山峠に到着 県境の稜線へ

約2ヵ月ぶりのルートですが、一部で驚くほどの変化がありました。
歩きやすかった道に草木が伸びて、道を覆い隠して見えないほどになっていたのです。


前回4月  画像クリックで今回の様子


前回4月  画像クリックで今回の様子

同じ場所でも印象が大きく変わります。
安全面からいっても足元は見えていて欲しいものです。
その場所以外、県境の稜線で宇利峠までは全く問題なく歩けました。


平尾山山頂(464m)


「烏帽子岩」と名前があるらしい


「神楽岩」らしい 2008年の某山行記録参照

雨生山(うぶさん)まで行きたかったですが、時間的に厳しかったので引き返すことにしました。
中山峠まで林道で戻れば楽ですが、この県境の稜線ルートが好きなので往復するのは大変ですが自然に足が向きました。
宇利峠からの急登はロープが設置してありますが、使わずに登ることができました。



急登は疲れるけど楽しくもある


稜線歩きに癒される

このルートが好きなのは、誰とも会わないことも大きいです。
景色の良い場所もありますが、少しもやがかかったような感じで見晴らしは今ひとつでした。


愛知県豊川市方面


本宮山・吉祥山方面


富幕山方面


浜名湖方面


きれいなユリの前をおじゃまします

愛知県側の「五葉城址」や「大原調整池」から平尾山を含めて周回したりできるので、新型コロナがもう少し落ち着いたら歩きたいです。
平山登山口から中山峠に入って、今回と反対側の「坊ヶ峰」や、更に南下して「神石山」まで縦走往復するのもおもしろそうです。


平山登山口まで戻って


歩いた稜線を見上げる

暑い日ではありましたが、稜線上は木陰の中で吹いてくる風も心地よく、また充実した山行となりました。


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