大型連休に入る前日、愛知県の鳳来寺山の北側にある
玖老勢(くろぜ)から
宇連山(うれやま)までの長距離山歩をしてきました。
前日まで雨が続いていて天気は回復する予報でしたが、雨がまた降りだしそうな曇天の下をスタートしました。ここのところはっきりしない空模様の下での山歩が続いています。
美しい川沿いの道を往く
GPSコース図
地図を拡大するとわかるのですが記録された経路がだいぶ乱れています。GPSの電波が空模様に影響されるのでしょうか?これでも行き帰りのルートは全く同じです。
現地案内図 クリックで拡大
上の案内図では、玖老勢駐在所のある辺りから
野分の谷を上がり
玖老勢峠で
東海自然歩道(点線)と合流します。
2019年の3月には三河大石から寝観音を見て、棚山尾根道のルートで宇連山を往復しました(※1)が、今回は完全に東海自然歩道での往復です。これには理由があって、2020年の12月に宇連山から大島の滝の間の一部で道標を見落として、自然歩道ではなく林道を歩き続けて悔いが残っていました。(※2)今回の歩き直しでルートを完全に踏破しておきたかったのです。
弁財天で安全を願って進む
小滝も美しい 野分の谷
岩も多く荒れたルートで玖老勢峠へ
玖老勢峠から棚山高原まで急登は続く
棚山高原までの最大のヤマ場といえる急登を終えて少し休憩をし、廃キャンプ場を抜けて
棚山林道をしばらく歩きました。林道歩きがあるのは東海自然歩道ならではです。再び山道に入ってしばらく進むと落下70mの
「大島の滝」があり、雨降りの後で水量が多いためその姿を確認できました。前回はどこに滝があるのかわからないほどでした。
木の間から2段らしい滝の姿が見えた
大島の滝があるこの川は
「谷川」で、滝となる前の川の流れに沿って東海自然歩道があり、きれいな水の流れを眺めたり、水の流れの音を聞きながら歩くのは至福の時でした。トップ画像もその場所の風景です。そしてそれは前回歩き損ねた区間でもあり、本当に勿体ないことをしたんだなと思いました。
美しい自然の中を歩く幸せのひととき
水の流れが美しい
大きな岩盤の上を川が流れているらしく、不思議な模様を作り出していました。川の流れの音は自然が演奏している音楽のようでした。
アップダウンもなく平坦な道がしばらく続き、ここまでの疲れも解消されてしまいました。
再び林道から山道へ 宇連山山頂まで最後の登り
誰もいない・見晴らしもない山頂に到着
正午過ぎに到着して記念撮影をしたらすぐに折り返しました。いつもなら見える隣の三ツ瀬明神山の姿も真っ白で何も見えませんでした。
折り返して復路につく
復路に入ってしばらくしてようやく陽射しが森の中に入ってくるようになりました。見上げると青空も見え始め、濡れていた山道も渇き始めました。
棚山高原の瀬戸岩からの眺め
棚山高原からの下り 正面に鳳来寺山
やっぱり青空が良い
棚山高原からは激下りが続きます。急がないように慎重に、丁寧に足を運んでいきました。玖老勢峠から更に急勾配になり、下りといえども決して楽ではない道のりです。激下りが落ち着くと大きな石がゴロゴロしている悪い足場となり、靴底が破れてしまった錯覚を覚えたほどです。その厳しさも山の魅力です。
連休中となる来週の休日は山歩は休止する予定なので、その分までしっかり歩けて満足しました。
※1
※2